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【Inscryption】ネタバレあり感想と考察:クリア後

【Inscryption】ネタバレあり感想と考察:クリア後 ゲーム全般
ゲーム全般
Inscryption

InscryptionのSwitch版をプレイし終えたので、感想と特に気になった部分を書いた記事です。

プレイ日記の方も書いておりますので、
細かい考察や感想はそちらをご覧ください。

Inscryptionプレイ日記一覧↓

こちらの記事もネタバレ大ありとなっております。

Inscryptionは何も知らずにプレイした方が良いゲームです。
未プレイの方はプレイしてみることをオススメいたします。

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Inscryption全体の感想

プレイ日記の方ではゲームの内容のみで勝手に考察したり叫んだりしていますが、
実はこのゲームはARG(代替現実ゲーム)の要素があるゲームなんですね。

私はそれを全く知らずにプレイして、し終わった後に色々検索をして知りましたが
ゲーム内の暗号を解くと現実でフロッピーディスクが送られてきたり、座標の位置に実際にフロッピーが埋まっていたりといったことがあったらしいです。

発売後はそれで随分盛り上がっていたらしいのですが、私は個人的にこの点を少し残念に思いました。
残念というか……寂しい、という表現が一番近いかも。

私はこのゲームをとても楽しみましたし、プレイ日記を読んでいただくと分かる通り、しゃぶり尽くすつもりでゲームをやって、プレイしているとき以外でも私生活の中で色々と考えを巡らせたりしていました。

ゲームの中のキャラクターたちのことを愛おしくも思っていますし、ラストのみんなとの別れは本当にエモくて、好き!ってなってました。

そして、やっとネタバレ記事を読める!と思って検索するわけです。
私はこうやって考えていたけど、みんなはどうなんだろう?と思って見るわけです。
そうしたら、実はゲーム内だけでは謎は解けなくて、ARGでイベントのようなことが行われていた、と知ると、やっぱりちょっと寂しいです。

更に、このゲームは同じ会社から出ている別のゲームともリンクしているらしく、じゃあこれどれだけ考えても分かるわけなかったんだ……と知ってしまうとがっくりしちゃう。

そういう面は残念な部分だなと感じました。

でもARG要素は無かったことにしてしまっても、それでもこのゲームはとても面白いと思います。
個人的に、謎は解けなくても良いしプレイ後にスッキリしなくても良い、と思っているタイプなので
そのまま放置してお好きに考察どうぞ、でも十分だったかなと。

カゲノ
カゲノ

その場合、カーネフェルコードとかはもっと前の段階で出しておかないといけないと思うし、ゲーム内でヒトラーの匂わせももっと必要だとは思いますが。

これが私の正直な感想をできる限り言葉にしたものですが、
このゲームの感想を言葉にするのめちゃくちゃ難しい。

この複雑な感情、どう言えば良いんだろう……

最高だったところ

思い出に残った、最高だな〜と思ったところを上げ連ねていきます。

レシーの世界 Act1

とにかく最初のレシーの世界が最高でしたね。
本当に楽しかったし、ワクワクしましたし、怖くもありました。

オコジョたちの姿がどんどん変わっていくところとか、意味深なことを言ってくる阻まれたオオカミやスライムくん。
ヤバイのか優しいのか面白いのか分からないレシー。

どこかも分からない暗い室内、全く分からないストーリー。

そして続けていくとゲームバランスがどんどん悪くなっていき、いくらでもプレイヤー側が強くなれるカードゲーム。その時の爽快感。

正直、このAct1で終わっても良いくらい、最初が最高に良かったですね。

ゲーム自体の面白さとワクワク感で言えば、ゲームの始まりから、最初のラッキーカーダーの動画パートまでが一番良かったところかなと思いました。

Act2に入るとゲームの中心にOLD_DATA等、考察要素が入ってきます。
私は色々自分で考えながらプレイするのが好きなのでストーリー面で盛り下がることはなかったのですが、魔法のスクライブで始めてしまった故に前半カードゲームがつまらなく感じてしまい、カードゲーム早く勝って終わらないかな〜と感じてしまったりしました。

Act1のレシーとのカードゲームは、終わってほしくないなと思うことも多々ありました。

スライムくんとレシー

全ての登場人物を愛するというところまではいかなくても、この二人のことは大好きになってしまいました。

最初に不信感を持ってしまったキャラクターが良い人だった場合、罪悪感を含めてそのキャラクターをめちゃくちゃ好きになってしまうことってよくあると思うのですが
レシーはそのパターンです。

Act1ではこの人優しいのか?とたまに思いつつも基本はヤバイ人って認識だったのですが、
Act3までいくと、このゲームの中ではレシーはかなり良い人の部類だったことに気づきます。

釣り人がレシーを信用していると言った時には上手く使われているのかなと思っていましたが、他のスクライブを見ながらレシーの配下をやっていると確かに信用するかもなと。

レシーは基本自分の世界観とカードゲームにしか興味がありません。
そのゲームの中にボスとして自分の配下たちを登場させるというのは、自分の配下たちを『面白い』と純粋に感じているからで、それはある種の信頼関係。
P03とは全然違うw

スライムくんもただマグニフィカスを慕っている可愛い奴だったらこんなに愛着は持たなかったかもしれません。
マグニフィカスに酷い扱いをされているからこそ、スライムくんを愛おしいと感じてしまうのかもしれない。
スクライブ達の酷さだけでなく、自分の酷さにも気付いてしまうゲームでした。

スクライブとプレイヤーの関係

これ……素晴らしいですよねぇ……

木彫り師はスクライブは人間の命を何とも思ってないようなことを言っていましたが、私はそんな風には全く感じませんでした。

プレイヤーのことだけではなく、現実の世界のこと、そこで生きている人間達のことを考えてるようにさえ感じました。
そうでないのなら、OLD_DATAについて隠す必要もなく、カーネフェルコードのことも喋って良いはずです。

それはスクライブだけではなく、ゲームの中で生きているキャラクターたち全員に少なからず感じたことです。

最後にプレイヤーと握手をしたいと思ってくれたスクライブたち。

ルークと呼ぶスクライブたちでしたが、レシーだけが「ルーク」と呼びませんでした。そこも良かった。
レシーのことは全てのプレイヤーが特別に思っていると思います。(ケイシーもプレイヤーの一人に含めて)
このゲームをプレイしているのは、ルークでもありますが、私自身でもあります。
レシーの発する言葉の対象を『ルーク』だけに絞らなかったこと、私はとても感動しましたしありがたかったです。
私に対する言葉だと思うこともできます。

それも含めて、最後にゲームが消えていくシーンはどれも最高でした。

     

複雑だったところ

ARGのこと以外でちょっと複雑だったところを書きます。

Act3に入ったとき

正直に言うと、まだ続く?という気持ちがありました。
ここまでで、そういうことだったのか!というエクスタシーみたいなものが、あまりにも少なかったからかなと思います。

P03の世界では、ルークのHDDを見れたり日記が見れたりしましたが、キャラクターからあまり話を聞き出すことは出来なかったし
重要そうなことはホログラム化した商人が全て喋っていて、ワクワク感はちょっと少なかったかなと。
その分、ボス戦闘がどれも変わっていて面白かったですが。

商人のタロットカード

このゲームも流石にそろそろ終わるだろうなというタイミングであの話。
ちょっと遅くないですか笑。

しかも話の内容はほとんどがARG要素無しには全く意味が分からないものです。
これをこの終盤に持ってこなくても……

全てタロットカードで開示するというのも、付け足した感が出てしまうので、小出しにして普通にキャラクターに喋らせたりしてほしかったなぁ。

プレイ日記で書けなかった考察や感想

後で気づいて書けなかったものや、ケイシーの開発日誌を読んだ今だからこそ思うことを書きました。
考察と言っても、答えはここにありません。
ただ考えたことを記録しているだけです。

レジナルド・カミンスキ・ルイス

Act1で出てくる人間のカードは過去の挑戦者だと思っていましたが、ケイシーの開発ログを見るとその考えは間違っていたのではないかと思ってしまいます。

Inscryptionがレシーのゲームになったのは、ケイシーのテストプレイ中の出来事です。
ケイシーは自分一人でそれを遊んでいるように書いていますし、レジナルドやカミンスキがその間に遊んでいたとは考えづらいと思います。

だとしたら、レシーがOLD_DATAから名前をとってカードを作った可能性もありますが、フィギュアの数と人間カードの数が一致している(【Inscryption感想プレイ日記】色んな考察が捗りすぎて二進数の解読までした回 #8)ことから、ケイシーが名づける時にレジナルド、カミンスキ、ルイスの名前を使ったと考えるのが自然かなと思います。

ケイシーも、私と同じように、最初は自分の名前を名づけて、後は別の名前にしたのではないでしょうか。

一般的には仕事関係の人の名前ではなく、家族や友人の名前を使いそうだなと思うので、ケイシーはこの名付けの時点でOLD_DATAの怪しさを知り、次のプレイヤーへのメッセージとして3人の名前を使った可能性もありそうです。

スライム・ドレッジャー・ケイシー・釣り人

スライム「釣り人はライバル」発言や、釣り人の「ケイシー倒す…」発言から、私は釣り人ケイシースライムドレッジャーがスクライブの前任者なのではないかと思いましたが、
OLD_DATAを探しているライバルという意味かもしれません。

スライムはAct1で今回は(釣り人に)負けたと言っているからです。

スライムがそれを探していたのかは分かりませんが、釣り人とドレッジャーは確実に探していたし、ケイシーは井戸の近くにいました。

OLD_DATAは前回も今回も水の中から発見されています。ケイシーもその役割を担っていた可能性がある。逆に前任者に関する情報はゼロになってしまうけど……

フロッピーディスクの色

ラッキーカーダーが最初に掘り返したフロッピーディスクは赤でしたが、(【Inscryption感想考察プレイ日記】ラッキー・カーダーという男 #12最後に金槌で壊そうとしているものは黒に見えます。()

一体どこで入れ替わったのでしょうか?

ARGでは、埋められていたのは赤だったけど、長期間埋めていたらディスクが使えなくなるからという理由で、赤は実は空。
別のフロッピーディスクを渡されたそうです。

それと同じようなことがカーダーにも起こっていたのでしょうか。
私の見ていないところで別のフロッピーを受け取るタイミングがあったのか?

ちなみにフロッピーの中身を初めて確認するという動画の中にも、赤いフロッピーが映っています。
このディスクを入れて、Inscryptionのゲームが始まりました。

ルークはGameFunaとグル説

ラッキーカーダーもグルで、OLD_DATAやカーネフェルコードの謎を解かせるために作られた映像・ゲームであるという説があるそうです。

確かにそれなら、動画が編集されていたりするのも納得できるし、
『今年、ラッキー・カーダーには大きなプランがある!』という謎の宣言日記(【Inscryption考察日記】ラッキーカーダーの日記〜フシギ戦 #28)や、
妹が亡くなっていることもラッキーカーダーがGameFuna達に協力することになった背景として何かありそうだし、
ファイル作成日が1011年になっている(【Inscryption考察日記】アーカイビスト戦でラッキーカーダーのHDDを覗く#25)のも彼自身が何かを隠したくて変更したのなら、色々と丸く収まる感はある。

このゲームはどんな説が持ち上がっても、それを否定する材料は無いくらい謎が多すぎます。
しかし私はこの説であってほしくはないなと思います。

理由はグルじゃない方が面白いからです。以上。

その他

  • オコジョがレシーのことを「ボクが苦しむのを見るため、ボクをそばにおいているんだ」と言っていましたが、プレイし終えた後ならレシーの気持ちも少し分かりますね。
    私がレシーでも、P03がカードになって苦しんでるの見たいと思っちゃうかも。性格悪いしw 最初の方のプレイ日記で、レシーやばいオコジョくんが可哀想って言ってた自分、笑ってしまう。

★ 上記の部分のプレイ日記 → 【Inscryption感想プレイ日記】まだチュートリアルだけど脱出ゲームも開始!#2

  • 過去の犠牲者がルールブックにコードを書いていたのを見た、とオコジョが言っていたのですが、過去の犠牲者って誰なのでしょう。
    このゲームは表に出ておらず、カーダーの前にプレイしていた人はケイシーのはずです。
    ケイシーが、次のプレイヤーにAct1を抜け出すヒントを与える理由は?

★ 上記セリフ部分のプレイ日記 → 【Inscryption感想プレイ日記】まだまだ新要素だらけの二周目!探鉱者と再戦 #4

  • マグニフィカスがカードになった時の名前は阻まれたオオカミでしたが、一体何を阻まれたのかも最後まで謎でした。
    P03が釣り人をカードにした時にフィッシュボットという名前だったように、”阻まれた”というのはマグニフィカスに関連することだと思うのですが……

  • Act2でグールのケイシーが「熱があればいけるわ」と言った後になぜかP03が「ヘッ…ヘヘッ…」と笑うシーンがあります。
    グールのケイシーは氷が頭に刺さって亡くなっていますが、開発者のケイシーは火にまつわる事象で亡くなっています。
    P03が笑ったのは、その事実を知っているからではないか、と感じました。

最後に

万人にオススメ出来るゲームではないですが、かなり尖ってはいて、やってみる価値はあるゲームだと思います。

やっている最中は本当に楽しかったですし、ワクワクしました!

繋がっていると言われている同じ会社から出てる他のゲームをやれば感想も変わるのかもしれませんし、新しく発売するゲームにInscryptionのキャラクターが出てくるのであれば、やっぱりそれはやりたくなりますよね。
ファンが多いのも大いに頷けます。

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