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【パラノマサイト】真エンドプレイ後のネタバレあり感想評価レビュー

【パラノマサイト】真エンドプレイ後のネタバレあり感想評価レビュー パラノマサイトプレイ日記
パラノマサイトプレイ日記ゲーム全般

『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』を最後までプレイし終えました!

当初プレイ日記として書いておりましたが、全てをまとめて感想として記事にすることにしました。
プレイ日記の続きでもあります。

ここから先はめちゃくちゃネタバレありです。
この記事はプレイ済みの方が読むことを前提としています。

パラノマサイトの考察記事はこちら↓

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ストーリーとキャラクターについての感想

印象に残った場面や好きなところについて書きました。
ほぼメインキャラクターについてです。

サブキャラ(というかあやめちゃん)については考察したい部分もあるので考察記事に書いています。

興家彰吾のそもそもの人間性

最初の興家が宰魂を溜めきったルートをやっている時は、呪詛バトルゲームなのか!と思ってましたが、別の呪主のルートをやってると、興家がどれだけヤバイやつかが分かってきます。

女性を呪う興家

興家は躊躇いもなく次々に呪主を呪っていきます。
呪詛珠を持った人はその影響で攻撃的になったりなりふり構わなくなるという設定はあるものの、他の人に比べて興家には理性がない。

最終的に彼はセイマンの子孫であることが発覚するわけですが、
セイマンは蘇りの秘術という禁忌を復活させたものの、悪い人じゃないんですよね。
なのに興家はまぁ〜ヤバイ奴です。

全てを理解して黒幕を倒した後も、普通に飲みに行こうとしていたり、現実逃避にしてもあっけらかんとしすぎてて怖い。
あんなにも葉子さんを蘇らせるために頑張ってたのに、彼女が黒幕で自ら手をかけたのに、さぁ飲みにいくか〜って怖すぎる。

この人、トゥルーの最後で全てを理解したってことは自分は強い霊力を持っているってことも分かったってことだから、この後何か起こすんじゃ…?と思ってしまいます。
上司がムカつくとかいう理由で呪ったりしそう。

カゲノ
カゲノ

興家は真の主人公であり、私自身の本当の器でもありますが、君のことを全然好きになれなかったよ……君に信念のようなものはないのかい……?

最強レベルの足洗い屋敷を持ったダサダサ並垣

声を聞かせるだけで条件が達成できる『足洗い屋敷』の呪い。
この呪いを受けないためにはプレイヤーがゲームの設定で音量を下げれば良いのですが、このせいで足洗い屋敷は最弱呪詛へと成り下がりました。

並垣と初めに出会った頃は、こんな呪いを避けることなんて出来なくない!?とか思ってビビり散らかしてましたが、一度対処法が分かってしまえばもう並垣の呪いポーズも片腹痛い。

並垣のダサイシーン
呪詛ポーズダセェ……

この並垣は興家よりも全然クズで、登場人物の中でも上位のクズなのですが、
とにかくダサい。
カッコつけてるのにめちゃくちゃ弱くてダサい。

あやめちゃんにバカにされてるのも分かる……
多分この人のことだから、あやめちゃんの前でも頭良い風に振る舞ってウエメセやってんだろうなぁ……
あやめちゃんの方が段違いに頭が良いし、度胸の座り方が違うので(悪い意味で)、君はあやめちゃんとは絶対にどうにかなれないよ……
それでは悪役にはなれんから、良い人になれるよう頑張ってね……

カゲノ
カゲノ

興家が並垣に勝った時はスカッとしたしめちゃくちゃニヤニヤした。すまん並垣。

案内人「興家彰吾が呪った人数は?」

興家が蘇りの秘術を使った後、案内人の元に戻されますが、
その時に、興家が呪った人数を聞かれます。

プレイヤーがどう捉えているかを知りたがる案内人

この時の私は、

はいはいはいはいはい、来ましたね。はいはいはいはい。

としたり顔で5人と答えました。

というのも、私は最初(葉子)にしか呪詛行使していません。
この時から葉子に呪詛行使したのは興家(私)と分かっていたわけではもちろんなく、
弓岡の時にZLボタンを押すべきなのか迷って、でも押さなきゃいけないならテキストを全部読んでからにしたいというゲーム脳が働いてしまってZLを押し損ねたんですね。

なのに興家は勝手に呪詛行使をしてしまったので、『???』と思って、
冒頭と並垣のところでメタ要素もあったので『これはプレイヤーが押すか押さないかを裏でカウントしていて後々何かに響いてくるのでは?』と感じ、それ以降も一度も押しませんでした。

その時は、不殺ルートみたいなものがあるのかな?とか思っていただけですが。

しかしこの案内人の質問で、プレイヤーが物語の一員として絡んでいるような感じがしてちょっと背筋がゾゾっとなりました。
この辺りは期待感が凄くて楽しかったな。

興家が倒れて葉子が生きる世界線へ

倒れる興家

倒れた葉子は興家に「(何を見たのか)何も覚えていない」と答えつつ、興家を置いてけ堀で呪い倒してますが
これはやはりあの時(突然のホラー展開 – 【パラノマサイトプレイ日記】本編序盤#2セイマン(私)がいることに気づいたからですかね?

自覚のない興家には「覚えていない」と言いつつ、今まで目の届く範囲で泳がせていた興家を危険と判断して呪った、ということかな。

興家が倒れ、葉子が生きる、この”間違った”ルートをプレイヤーは主に進めていくことになります。
これ今考えると悲しいというか虚しいものがありますよね……

春恵とリヒタ(プロタン)

興家パートで初登場していたリヒタですが、少し接しただけで、これは大逆転裁判のホームズみたいだ…!と思って一瞬で好きになりましたが、ホームズより全然まともだし普通の人の中では一番優秀なキャラクター。
興家パートの時点では一番変わった人でしたが、一番普通の人でしたね。プロタンにとっては嬉しくない言葉かもしれませんが。

プロタンを名乗るリヒタ

基本的にみんながコンビで動きますが、この二人はなんだか大人で色っぽい雰囲気。
昼間でもおしゃれな高級バーの雰囲気が漂っています。

なのに二人には全く恋愛要素もなく、お互いに情も入りすぎず、探偵と依頼人の枠を超えないのも良い。
興家として対峙した時の春恵は、やり手の怖い女性なイメージでしたが、実際はお育ちの良いお嬢様であまり世間を知らず天然なところがあって、こちらも気持ちが入っていってしまいます。

呪主の中でも彼女だけは、呪詛を使ってもいいんじゃないかと思わせてくれた人でした。
私は一度も積極的に呪詛行使をしないと決めていたのですが、それはリヒタが止めていてくれたからかな。
お金を払って雇っている探偵だけど、彼女が今頼れる人はリヒタしかいないので、裏切ってほしくなかったんですよね。

しかし最後の方に呪詛行使ボタンを押さなくてはいけない場面が来ます。

志岐間春恵と灯野あやめの呪詛バトル

あやめとの呪詛バトル

このパートではライターの話をした後に春恵に呪詛行使をさせないと進めません。

もう私はあやめと春恵が話している内容で、あやめを呪う気もなかったし、もちろん春恵に負けてほしくもなかったので
どうにか呪詛行使せず進める方法を何度も探しました。

結局、呪詛行使をしてもあやめはライターを手放していたので勝つことは出来ないのですが、
あやめはもっと前に春恵と出会っていたらこんなことにはなっていなかったかもしれない、というくらい二人は合っている気がしましたね。

春恵とあやめは同じくらい現実から目を逸らしたがっているけれど、実際は同じくらいリアリスト
響かせようと綺麗に繕った言葉は春恵には届かず、あやめの現実的な言葉が春恵に刺さります。
「本当は一緒に生きたいんですよね」という言葉が出てくるあやめちゃんは、本当に悪い子って感じはしませんけどね。
春恵の立場になって想像が出来る子なので、普段は色々なことから目を逸らそうとして両親に甘えているだけ(警察官の父親への反抗のために悪いことをしたがったり、自暴自棄になっている)な気もするけどなぁ。

この二人のバトルは一番熱かったですね。
呪詛の条件を読み合いながら、ずっとやっていたかった。

津詰と襟尾の漫才コンビ

今どきのノリのオモシロオジサン津詰と、そんな津詰を自称尊敬している襟尾の警察コンビ。

津詰を尊敬していると告げる襟尾

津詰は見た感じ冗談なんて言わなそうだし、権力者にも従わなそうだし、クールそうにも拘わらず、
ツッコミ上手いし素直だし、権力者の娘(春恵)にビビるし、かなり年下の襟尾にイジられる始末。
襟尾は襟尾で尊敬しているボスの津詰を若干バカにしてるしかなりぶっ飛んでます。

私はこの二人のパートがかなり好きでした。
緊迫感のある場面でもふざけているのか真面目なのか分からない発言を繰り返すので好き嫌いは分かれそうですが、私はボス大好き。
私のパパになってほしい。こんなパパがいたら面白すぎる。ずっと喋ってたい。

津詰「俺たちのかけがえのない子供だ」

基本ふざけている津詰ですが、呪詛に耐えながらあやめちゃんに対して言った言葉にはもう感動してしまいました。

あやめは自分達の子供だと言う津詰

津詰元夫婦の本当の子供じゃないということを知りながら黙っていたあやめちゃんは、
自分に隠し事をしたら呪詛行使できる呪詛珠を所持しています。

津詰もそれを知っているのにも拘わらず、津詰は「お前は俺たちの子供だ」と言い切ります。
かっこいいぜ、ボス。
間違った道に進もうとしている大事な大事なあやめちゃんを命を懸けて止めたシーンです。
もっと早くに言ってあげてほしかったけど、離婚して離れて暮らし、住んでいるところさえ教えてもらえていなかった津詰には、もうこの場面までそんなキッカケはなかったのかもしれません。

カゲノ
カゲノ

最初からちゃんと家庭のことも見ていたらこんなことにならなかったんだけどね……

ボスがやられてしまった時の襟尾の顔も良かった。
ボスのことが大切なのね……

絶望する襟尾

でもこの後ミヲちゃんと二人になった時には既に結構ケロッとしてたけどな笑

     

ヤッコとミヲの女子高生チーム

ヤッコを視るミヲ

このコンビも大好きだった。
ズケズケ言っちゃうタイプのヤッコと全てを受け入れる包容力のミヲちゃん。

このミヲちゃんが強い霊力の持ち主で、その霊力を認められて警察の手伝いをしているほど。
ずっと活躍し続けるかっこいいミヲちゃんなんだけど、たまに見せるウフフって可愛い笑顔がたまらない。

笑顔のミヲちゃん

可愛くないですかァぁあーーーーー????

ミヲちゃんは優しくて可愛くてかっこよくて欠点がない。
最初のこっくりさんで『好きな人がいる』ことは分かっているのですが、今作ではそれが誰なのかは判明せず。
私の予想ではシンタイのメンバー、或いは協力者の霊能力者なんじゃないかと思っているので、続編で出てきそう。
で、この好きな人がミヲちゃんの欠点になりそうな気がしています。
このゲームのことなので、一癖も二癖もありそうだしな……やべぇ男なんじゃないか……

ちなみにミヲちゃんと津詰の関係性も好きです。

ミヲの友達のヤッコ

ミヲちゃんに友達(ヤッコ)が出来たことを喜び、友達の前だからミヲちゃんの悪いことは言わないほうがいいなって思う津詰。
ミヲちゃんを娘のように可愛がっている様子にニヤニヤしてしまいます。

プレイヤーも視えるミヲ

ミヲちゃんは最初からプレイヤーの存在に気づいており、たまにこちらに話しかけるようなことをしてきます。目線までこちらへ向けて。
親愛のこもった目線というより、汚いものでも見るかのような目線がとても良い。(変態)

ミヲは一体どこまで分かっていたのでしょうか。
私がセイマンだということすら、薄々勘づいていたのでしょうか。

最後の公園で、セイマン自身がセイマンだということに気づいていないだけで気づいたら自ずと動いてくれるのではないか、と言っていたので気づいていたのかもしれない。

でもミヲちゃんには私をセイマンだと思ってほしくない。
私を私として見てほしい!!!!!

     

ゲーム全体のレビュー

パラノマサイトの良かった部分と悪かった部分の両方を書いています。
ゲーム全体の感想です。

ストーリーの長さについて

ゲームの長さとしてはちょうど良かったと思います。
値段が安いタイトルなので、すっきりとまとめられています。
しかし、コンパクトにまとめているので、資料にテキストを並べてそこにヒントが隠されまくってます。本編内で自然と明かされていく事柄ももちろんありますが、大事な部分は資料を読み込まないと分からなかったりもします。
また、ヒハク関連のことや白石美智代の事故のこと等、裏がありそうに引っ張っていたのに答えがあまりにあっさりしているところもありました。
ここを掘り下げているとボリュームがかなり変わってくると思うので、敢えてあっさりさせているのかなと思うのですが、もう少しじっくり知りたかったな〜とも思います。
このゲームはプレイヤーに裏を読ませて実は裏はなかった、みたいなことが多いです。
メタ要素のあるゲームにしては捻くれていないというか、結構ストレート。

でもとにかく面白かったのでオッケーです!!!!

ホラー演出について

ジャンプスケア(驚かせて怖がらせるやつ)多い!!!怖かった!!!!
だけどホラー耐性最弱な私でも一応最後までプレイできました。

ホラー演出は最初の一日目の夜にほとんど詰まっていますが、
ジャンプスケアはちょいちょいあり、私は春恵さんの家で隣にあやめが座っていた時が一番びっくりして心臓が止まるかと思いました。

苦手な人は明るい時間帯にやれば最後までプレイできると思いますし、ちょうど良かったんじゃないでしょうか。メインは推理ミステリーなので、それを邪魔しない(ホラー苦手でも頑張ればいける)程度だったとは思います。

カゲノ
カゲノ

でももうちょっと……もうちょっとだけ優しくしてくれたら嬉しい……
キャラクターが倒れている時に白目なのはやめて……目を閉じて……

まぁ普段ホラー見ないし避けてるので、一人でゲームしながら声上げたりするのは実はちょっと楽しかったです。
かと言って、ホラー好きになったとかは全くありませんが。

登場人物のキャラクター

これはかなり良かったですね。
登場人物が個性豊かでとても魅力的でした。

ヤッコちゃんはほとんどの時間を霊に取り憑かれているので本来の性格を見せられる時間が少なくてちょっと勿体無かったですが、これは仕方ない。

重めのシーンでも登場人物がふざけたりするのでその辺りは賛否が分かれそうですが、
個人的には好きでした。
私はふざけてればふざけてるほど良いので。笑

続編も作られそうな雰囲気なので、今作のキャラがまた登場してくれたら嬉しいです。
ミヲちゃんは確実に出てくるでしょう。好きな人教えて教えて。

メタ演出について

メタ要素のあるゲーム、私は好きなのですが、パラノマサイトのメタ演出にはそこまで目新しいものはありません。(というか目新しいものなんてもう無いかもしれない)
本当の名前を指摘されるとか、設定やセーブで先に進むギミックとか、感動するようなものではありません。

新しさで言うと、私は私ではなく、ゲーム内の登場人物であるセイマンだった、という最後のオチの方じゃないでしょうか。これはあまりない展開。
私は蝶澤のところでもしかしたら…と思うくらいは気づいてしまっていたのですが、まぁでもそれは無いよなぁ〜とそれ以上は考えていなかったので、自分がガチセイマンだったことに驚いたというより戸惑いました。
流石に急にセイマンに入りきれないですからね笑。

でも興家をコントロールしきれなかったことにこういう理由があったことには感動しました。
最初に「???」と思ったことが最後に効いてくるのは楽しい!

色々あった後のトゥルーエンドについて

ちょっとモヤモヤと言いますか、悲しさが拭えませんでしたね……
各コンビの絆とか、人々の関わりとか、私の思い出とか、全てが無になったエンド。
しかも興家に対して良い感情を持っていない……
なので興家としかこれを共有できていないことが悲しい……笑。

一番心配なのは津詰とあやめ。
まぁあやめちゃんは呪詛珠が無くても事故の罪があり、津詰とあやめは一度向き合う必要があるので、そこでなんとかなってほしいなと思います。

個人的なマイナスポイント

とても面白かったのですが、私は答え合わせせずに終わる物語が好きという変わった嗜好の人間なので、(エヴァならQが好き)
個人的には最後に江戸の本所事変で起こった真実(話の流れ)は自分で考えたかったし、プレイヤー=セイマンの精神というのも完全な答え合わせはしないでほしかったかなぁと思ってます。
ヤッコちゃんに白石美智代が取り憑いているというのも途中で案内人と擦り合わせが行われましたが、このゲーム本当にそういうのが丁寧です。
メタ要素のあるゲームは大体は考察が広がるものが多いですが、このゲームはゲーム内でほぼ全てを回収してくれます。
ほとんどの人にとってはこれは素晴らしいことなのではないでしょうか。

まとめ

とにかく楽しかったです、パラノマサイト。
実は途中のめり込みすぎて、図書館に本所七不思議について書いてある本を借りに行ったり
ゲーム内の恨みの記憶を書き出して整理して、自分なりに物語を組み立ててみたり
一日中推理していた時期もありました。

続編が出たら是非またやりたいです!
スクエニさん、楽しみにしています。

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