記事内に広告が含まれています。

【闇鍋人狼】鍋を作って裏切り者を探すボッチでも遊べる人狼ゲーム:感想レビュー

【闇鍋人狼】鍋を作る変わった人狼ゲーム:感想レビュー ゲーム全般
ゲーム全般

みんなで鍋を作る正体隠匿ゲーム、所謂、人狼系ゲーム『闇鍋人狼』。

Switchで発売されたことで存在を知り、Switch版でプレイしましたので感想を書きました。

『闇鍋人狼』公式ページ:https://herowolf.notion.site/6978fd1fbe6842ec9316171a0dedd35c

こちらの記事は、後半でストーリーモードのネタバレを含みます。
致命的なネタバレは避けていますが何も知りたくない方はこの時点でブラウザバックをしていただくか
『シュールで面白いストーリーモード』以降を読まないようにしていただければネタバレを避けられます。

スポンサーリンク
     

闇鍋人狼とは?

みんなで鍋を作る正体隠匿ゲーム、所謂、人狼系ゲームです。
仲間同士で力を合わせて美味しい鍋を作ることが目的なのですが、その中には裏切り者が紛れています。

食材の調達から始めるのですが、
食材の中には毎ターン禁止食材というのが設定されており、その禁止食材を入れてしまうとヤベェ鍋が出来てしまいます。

手羽納豆無限鍋
ヤベェ鍋の一例

店員側は美味しい鍋を作って合格点を目標としながらスパイの排除(BAN)を目指します。
スパイ側はこっそり禁止食材を入れながら自分がスパイだとバレないように動き、合格点に達するのを阻止します。

この闇鍋人狼は他の人狼系ゲームのように友人同士でも楽しめますが、ぼっちプレイも可能。
ストーリーモードやCPU戦、ゴースト戦など、友達がいなくても楽しめるようになっているよ……

友人同士で楽しむ場合、全員がSwitchで闇鍋人狼をダウンロード購入しているのはハードルが高いと思いますが
こちらのゲームはiPhoneやAndroid用のアプリも無料であって、しかもクロスプレイに対応しているので友達を気軽に誘うことができます。

どんな騙し合いが行われるか

スパイは実際どんな手を使ってくるのか、店員はどういう風にスパイを見つけていくのか、というと

この闇鍋人狼の世界には『情報屋』というものがあります。
毎ターン、食材集めに行くのですが、食材を集めずに情報屋に行くことも可能です。

行き先の選択

この情報屋で今回の禁止食材の情報が与えられます。

しかしこの情報屋に行ったのがスパイだった場合は、嘘の情報を流すこともあります。

禁止食材を共有するかどうか選択

それをされると、店員側は本当の禁止食材を知らずに入れてしまう可能性がありますよね。
そうなると鍋作りは失敗します。

失敗した次のターンの情報屋では、今回の禁止食材に加えて、一人を指名するとその人が前回鍋に入れたものを教えてくれます。
例えば、本当の禁止食材を知らないまま禁止食材を入れてしまった店員がいたとしたら、それがバレて、あの人がスパイなのでは?と疑われることになるでしょう。

簡単に言えばこんな感じ。

でもこの場合は、その店員か前回情報屋に行った人がスパイとして疑われるので、前半の方にこれをやってしまうと後半苦しくなっていきそうだし、スパイはどのターンで思い切った行動に移すか?というのも大事だし、心臓がバクバクします。

しかも『Among Us』のようなゲームのように「キルしていたのを見たから確実にインポスターだ」という確定の要素はこのゲームにはほぼありません。

禁止食材を入れてしまっても、嘘の情報を流しても、
「ごめん、間違えたかも……?」のムーブが上手ければもしかしたらその疑惑を払える可能性すらあります。

     

『部屋を立てる』クロスプレイで友達と遊ぶ

部屋番号を入れて、友達に入室してもらい、みんなで遊べます。

このゲームは最大4人で遊べますが、2人でも一応遊べます。
その場合はCPUが2人追加されて、4人のキャラクターで鍋を作ることになります。

逆に人数が集まりすぎてしまった場合は、観戦しながら鍋に食材を入れることも可能。
何人で集まった時にも対応できるゲームになっています。

人間とCPUの間、ゴーストマッチ

闇鍋人狼には『ゴーストマッチ』というモードがあり、普通のCPU戦よりも、相手に人間らしさを感じられるモード。

他の人が過去に遊んだ履歴から、その人のプレイスタイルが決められており、そのプレイスタイルの通りに動く『ゴースト』と遊ぶことができます。

例えば私が遊んだ履歴から作られたプレイスタイルはこれ。

カゲノのプレイスタイル

わたくしカゲノの、守りに入ったビビりな性格がよく現れているプレイスタイル表です……なんか恥ずい。

他の人がゴーストマッチで遊んだ時にこのカゲノが現れることがあります。
そのゴーストはこのプレイスタイルで行動するCPUです。

異世界食材やセリフでCPUにオリジナリティーが出る

結局のところCPUなわけですが、
このゲームには異世界食材や、セリフなどを自分で決められる機能があります。

カゲノ
カゲノ

異世界食材というのは現実世界の食材ということ。ゲームの中から見たら、この現実世界が異世界ということになるので、『異世界食材』。

異世界食材は寿司や納豆などの実際の写真から選ぶことができるのですが、
iPhone版やAndroid版だと自分のカメラロールから選んで設定できるらしい。

カゲノ
カゲノ

Switch版では決められた写真の中から選択する形でしたので、私は寿司を選択しています。

そして決められるセリフは、
『弁明するとき』と『正体を明かすとき』のセリフ。
これがゴーストマッチ中のチャットに流れることになります。

kagenoの設定

ゴーストモードではこの異世界食材(好きなもの)やセリフが私の知らないところで使われることになります。

もちろん、私がゴーストマッチをした時には他のプレイヤーのゴーストが対戦相手となるので、
あなたのゴーストも私のゴーストマッチに現れる可能性があるということです。

カゲノ
カゲノ

みんな決めているセリフが面白くて楽しい。

     

シュールで面白いストーリーモード

一人でプレイするなら、CPU戦やゴースト戦でサクッと遊ぶこともできますが
おすすめはストーリーモード。

最初は、軽いストーリーに沿って鍋の作り方を学ぶ、ただのチュートリアルだろうと思っていたのですが
それにしては結構ボリュームはあるし、楽しめました。

ストーリーモードは高度な騙し合いをするわけでもなく、最初にスパイが分かっている場合もあるくらいなので人狼系ゲームとしてはやはりチュートリアル。

しかしセリフのシュールさや、キャラクターの個性、ストーリーの結末、意外に面白くて連日プレイしてしまいました。

以下からストーリーモードのネタバレに入ります。
ストーリー自体の致命的なネタバレは含まれませんが、プレイ中のスクリーンショットや、お気に入りの場面を紹介しております。

iモード時代を思い出すシュールなセリフ回し

iモード時代に一世を風靡した、『ゆるゆる劇場』。
この闇鍋人狼のストーリーは、その系統のシュールな世界観で描かれています。

主人公の『ココット』は勇者なのですが、
何度挑戦しても魔王を倒せず、諦めて鍋料理人になったという設定。

勇者のココット

友人の結婚や将来の親の介護などを考え、勇者の道を諦めるココット。

そこに魔王の『ド』が秘書を連れて、主人公の元に現れます。
ココットは毎日欠かさず戦いを挑みにくるのに、今日は来ないから探しに来てくれたみたいです。

ココットが勇者を辞めることを認めない魔王

主人公が勇者を辞めて鍋料理人になったことが受け入れられない魔王。
どうやら主人公のことが大好きなご様子です。かわいい。

ココットは『鍋ライブ』という大会で優勝できなければ勇者に戻ってやる、と魔王と約束します。
勇者を辞めて第二の人生を歩んでいくため、ココット達は鍋ライブの優勝を目指していくことになる……
というストーリー。

勇者、魔王、魔法の鍋……と設定はファンタジー色が強いのに、会話は現実世界の庶民。
これが良い。
爆笑はしないけど、ふふっと笑える、それが良い!!

心に残る言葉【ストーリーモード後半ネタバレ】

カゲノ
カゲノ

ストーリーのほぼラストでの魔王のセリフをご紹介します。致命的なネタバレではありませんが、見たくない方はここから先は読まない方が良いかも。

そんなシュールでくだらないストーリーモードですが、
ちょっとグッと来てしまったセリフがありました。魔法、本当に良い奴。

語る魔王

「みっともなくて良い。
挑戦とは惨めで泥臭く、情けないものだ。
言ったことも守れず、言い訳がましく、
ダメな自分から目を逸らさず、やっていくしかないのだ。
続けていくことに小綺麗な理由などいらん。
悔しいからもっかいやりたい、だけでいいのだ。」

最初はココットが勇者を辞めることを寂しがって認めなかった魔王。
ただの子供っぽい可愛いヤツかと思ってたんですが、
ストーリーが後半になっていくにつれて、魔王は常にココットに寄り添い、ココットの実力を認めていてさりげなく助言をして導いていることに気づいてきます。
魔王は子供っぽいわがままな可愛さがある一方で、達観していて大人な面もあるんですよね〜。

いつも自分の主張をして無茶苦茶やってるように見せかけて、
魔王なだけあって色々なことを経験してきた人で、色々考えて行動しているんじゃないかなぁと思えてきて
更に魔王のことを好きになりました。

最後に

ストーリーモードのことばかり書いてしまいましたが、人狼系ゲームとしてももちろんとても面白いです。

Switch版で購入しても操作がしにくいってことも全くなかったので、
自分がやりやすいプラットフォームでダウンロードして大丈夫だと思います。

年末年始のこの時期、みんなでゲームをする機会も増えると思うので
あったかいお鍋を作りながら人間同士の汚い騙し合いを楽しみましょう。笑

画像の著作権・肖像権等は各権利所有者に帰属致します。
© 合同会社uracon.
Published by © Waku Waku Games G.K.