Undertaleとは、皆さんご存知あの有名な伝説的なインディーゲーム。
誰も殺さなくていい優しいRPG。
アンテをやったことないって方がいたら、この記事を読まないでほしいです。
この記事はアンテを紹介する記事ではなく、愛を語る記事。
私はこのゲームが大好きなので、あの初めてやった時の感覚を他の誰かが味わえなくなるのは耐えられない…!!
私は初見を味わうためだけに、もう一度生まれ変わりたいとまで思ってます。
それくらいなので、ネタバレを絶対に読まずにUndertaleをプレイしてみてください。
ここからネタバレありです。
素晴らしいキャラクターがそこに生きている
サンズ、パピルス、トリエル、アズゴア、アンダイン、アルフィー
この中で誰が好き?と言われたら正直答えられない。
それは、あなたの友達の中で誰が一番好き?と言われているようなものだと思う。
切なく悲しいサンズ
一番有名なキャラはサンズですよね。
スマブラにも参戦してるし、アンテをやったことがなくても知ってる人も多い。
サンズのキャラを知らなくても曲を知ってるって人も多いと思います。
きっと人気も一番なんだと思いますが、サンズが人気な理由って
強さ・音楽・人柄とあと『悲しさ』っていうのが大きいんじゃないかなと思うのです。
サンズは全てを知っている。
ガスター云々の考察系は別の記事に書くとして。
自分の暮らしている日常が、リセットされて、また始めからやり直しされてしまうこと。それが何度も何度も繰り返されること。地底の世界から出られる!と期待しても、その直前にまた最初からやり直しになる。
彼は人生を諦めているし、達観してる。
“そっち側”に行ってしまうと、フラウィーやキャラ・プレイヤーのようになるのが普通だと思います。だってまたどうせリセットされるなら、目の前のこの人がどうなっても別にいいって思うようになっちゃいますよね。
でもサンズだけはそうなってない、ってところがやっぱり彼のカッコよさなんじゃないかと思います。
諦めてるし、悲しそうだけど、でもギャグを言ったりたくさんのモンスター達と交流を持ったり、毎日を楽しく生きようとしている。
それにモンスター達みんなを愛している。
かっこいーーー!!!
ってなりますよ、そりゃあ。
私自身、元々ダルがりな人とかキャラとか好きだし、ゆるい感じも好きなので、そういうところも大好きなキャラです。
この人については書くことが沢山あるなぁ
みんな大好きパピルス
この人のこと嫌いな人がいたら教えてほしい。まじで。
最初から最後まで本当に良い奴。
バカすぎて、もーーーって思わされるけど絶対に憎めない。
パピルスを最初にこいつ大好きって思ったのは、
凍りついたスパゲティのところです。
ツッコミどころがありすぎてもう彼に追いつけない。
パピルスっておバカさんで可愛いんだけど、こいつ本当はめちゃくちゃ賢いんじゃ?って思わされるタイミングがあるんですよ。
とあるNルートの最後の電話での、「(アンダインがあなたを殺そうとしているけど)ここに来ればオレさまに会えるんだから…ころされたって、くるべきだッ!」というセリフ。
そうだよね…会いに行くべきでむしろ殺されに行くべきだよね…
といった感じで、
これは相当心にキました。
“べき”という言葉のチョイスがただのバカだとは思えないんですよね。
あとPルートでのアンダインとの仲を取り持ってくれるところ。
アンダインに好物(?)の骨をパピルスが渡すんですが、「これ、人間から」と言って渡してくれるんですよね。
めちゃくちゃ大人。
そして、Gルート戦闘後。
殺した後でもパピルスは「きさまのことはしんじてるよッ!」と言ってくれる。
もちろんパピルスにとってはとても純粋な気持ちで本当にそう思って言ってくれているのですが、賢さも感じるのです。
やっぱりパピルスは精神的に安定していて大人なんですよね
あの陽の中の陽であるパピルスがデルタルーンでどうなっているのか心配すぎる。
トリエル・アズゴア元夫婦
トリエルに対する愛情って、きっとほとんどの人が最初にトリエルを殺してしまうから、どうしたって深くなっちゃうんじゃないかと思うんですよ。
トリエルをプレイヤーに殺させてしまう方向に作者のトビーはもっていってると思うし。
母親に対して昔言ってしまった言葉だったり、してしまった態度だったり、それに対して罪悪感を持って、その罪悪感が母親に対する愛情のスパイス(?)になったりってあると思うんですが、
トリエルに対する感情ってまさにそれで。
トリエルは自分に対して無償の愛を向けてくれていたのに、自分はなんてことをしてしまったんだ、と。
でもトリエルはトリエルで行き過ぎた愛情や執着みたいなものがあって、それもまた母親らしいというか。
でも一番好きなキャラとしてトリエルを挙げる人って多分少なくて、いろんな人に出会っていく中で、母親を”一番”にしなくなっていく感じも、まさに。
アズゴアは、主要キャラの中で一番交流時間が少ないんですよね。
アズゴアは恐ろしいモンスターだとプレイヤーにイメージを植え付けられ、かと思えばモフモフでめっちゃ良い人だと言われ、彼がどんな人なのか??と分からなくなっている中、
あの短い交流で彼の人柄を伝えてしまうあのセリフ達、すごいと思いませんか!?!?!?
「お茶でもどうかな?と言いたいところだけど、そういうわけにもいかないね」
「私だって、心の準備が出来ていない」
この2つのセリフで、戦いに前向きではないことが伝わるのに、
あの、あの、かっこいい演出…!!!!!!
あれは何度見てもブワワワワ!!!!(鳥肌音)ってなる。
あんな情けなさそうな人だけどかっこいい!!!!!!
アンダイン。本物のヒーロー。
私はみんなを殺すのが嫌で、Gルートが自分でまだ出来ていない。
実況動画で見ることしか出来ん。自分の手で殺せない。ずるい奴です。
フラウィーに軽蔑されそう。
アンダインの魅力が一番見られるのはそのGルート。
まだアンダインと戦う予定は先だと思っていたら、モンスターの子を庇いまさかの登場。
「ゆうしゃ が あらわれた」
ブワワワワワワワ!!!!!!!
不覚にも泣きそうになってしまいました。
かっこよさによる興奮と、感動で。
アンダインという存在が一番『アンチRPG』をめちゃくちゃ感じさせられる。
普通のRPGで言えば、アンダインはまさに悪のボス。
アズゴアよりもキャラクター的にはラスボス感が強いし、粗暴な一面もある。
でもモンスター界のボスって、他のモンスターからしたら、人間で言うところの”勇者”なんですよね。
あんな風に強くなりたい!って子供達が憧れる、ヒーローなんですよね。
あの人がいるから大丈夫って思っていた人が、敵(人間)に殺されてしまったら、モンスターたちは希望を失ってしまう。
王道RPGでもラスボスを倒したら、人間の世界は平和になる。
それってモンスター達は、憧れのヒーローが殺されてしまって絶望してるんですね…
ワタシ、まさにトビー・フォックスの掌の上。
秘密を抱えたオタク博士・アルフィー
アルフィーに対して、そういう一面があるんだ…!って思ったのは、登場しないGルート。
アルフィーとアンダインは他のモンスター達を守るべく、
アンダインは前線で戦い、アルフィーはモンスター達を避難させるんですが、
今までのアルフィーを考えるとこの行動って結構意外で。
きっと大好きなアンダインが心配だし、本当は見守っていたいだろうし、
アンダインが死んでしまってもう生き残っている主要キャラはアズゴア・サンズ・アルフィーだけ…
そこでアルフィーはみんなを守るためにモンスター達を(多分真実のラボに)匿うんですよね、動くんです。
何もせずに一人でウジウジしてるわけじゃなく。
あとPルート真実のラボでの最後のアルフィーのセリフは感動的でした。
知っていてくれる友達がいるというのは良いですね。
ザコ敵とは言いたくないザコ敵
普通にエンカウントして出会う、弱めのモンスターのことをザコ敵とか言っちゃうけど、
アンテのモンスター達は全員がちゃんと個性を持っています。
私が一番好きなのは、アーロン。
あいつほんとに楽しい。何回でも戦ってそして逃したい。
隠しボス・テミーの時のアーロンが一番好きですね。
一番楽しい、可愛い。
Undertaleの世界でみんなちゃんと生きている
アンテのモンスター達は、全員がそこにちゃんと生きている。
冗談を言ったり、悩んだり、働いていたり、恋をしたりしている。
ゲーム的にメタ的要素があるからなのか、それがリアルに感じられるんですよね。綺麗なグラフィックじゃなくドット絵だし、まさにゲームって感じなのに、なぜかリアル。
そこでみんなと友達になったり、デート(?)をしたり、悩みごとを聞いたり、ミュージカルに出演したり…
特に選択肢が多いわけではないのに、”プレイヤーの自由”や”リアル”を感じるのは、セリフのパターンがめちゃくちゃ多いからかも。
自分の行動や選択で、そこまで重要じゃなくても大きな変化はなくても、少しだけセリフが変わったりする部分が多々ある。
ランダムイベントも多々ある。
それが生きてる感に繋がるのかもなぁ