罠の戦争みなさん見てますか?
フジテレビの月曜22時に放送中の連続ドラマです。
私はこの戦争シリーズ、最初から全て見ていまして
ずっと楽しみにしていたのですが、やっぱり面白いですね。
主演の草彅剛さんがやっと地上波の民放ドラマに復活するその一本目となった本作。
草彅さん好きなので、地上波を見捨てないでくれて本当によかった…という気持ちです。
草彅さんの映画を見たことで
俳優さんの演技ってなんて凄いんだ!!!!!
と感じるキッカケとなり、今まで通りストーリーを楽しみながらも出演されている俳優さん達の演技を今回特に注目して見ています。
そんな目線で見る『罠の戦争』も控えめに言って最高ですよ。
ということで、今回は私が特に語りたい
出演俳優さん達の演技について書きたいと思います。
まずはじめに『罠の戦争』の内容について
『罠の戦争』(わなのせんそう)は、2023年1月16日よりカンテレ制作・フジテレビ系列の「月曜夜10時枠の連続ドラマ」枠にて放送中のテレビドラマ。主演は草彅剛。
草彅主演の「銭の戦争」「嘘の戦争」に続く「戦争シリーズ」第3弾。
草彅がジャニーズ事務所を退所してから初となる民放の連続ドラマ主演作。
息子を瀕死の重体に追いやった事件の犯人と、それを隠蔽しようとする国会議員への復讐に燃える議員秘書の姿を描く。
Wikipedia引用
犯人探しをしながら隠蔽に関わった人たちをどんどん復讐していくストーリー。
この通り胸糞悪い内容ではあるのですが、
今のところ毎回放送終わりの方で復讐が行われてます。
モヤモヤさせたままでは終わらず、
毎回スカッとして終われるので気持ちの良いドラマです。
過去の戦争シリーズは見なくて良いのか?
ズバリ見なくても大丈夫です。
お話として全く繋がりはありませんので、罠の戦争だけ見てもオッケー。
現在は過去作の無料配信は終わってしまっているようなので、現在放送中のものを優先して良さそうです。
草彅さん(SMAP)の境遇とも重なるストーリー
地上波に長い間出ることができなかった草彅さんですが、
2023年。
遂に地上波に戻ってきたわけです。
過去の例を見てもこれは前代未聞です。
あの事務所を辞めても現在テレビに出ている人はたくさんいますが、
皆さんアイドル活動はされていません。
稲垣吾郎さん、香取慎吾さんと共にアイドル活動もしながらの地上波復帰というのは、視聴者の私たちが思っているよりテレビの中の人にとっては実は凄いことなんじゃないかなと思ったりします。
ドラマでは、権力者に対して罠を張ったり陥れることもしながら復讐をしていくのですが、草彅さん達は正しい形での綺麗な復讐をしているようにも見えます。
でも、彼らもドラマの主人公のように
強者に虐げられた時の弱者の痛みを知っていて、”踏まれたら痛い”ことも知っている
ということを日本中のテレビ視聴者が知っています。
そんな草彅さんが演じている役から言われるセリフはとてもとても重い。
草彅さんはもしかするとあの時期の”痛み”を糧に、今もう既にそれを表現することができているんじゃないかと感じます。
解散して進化したのではなく、ひどい痛みを知って進化した
そんな風に感じていて、それがまた彼の哀愁になって魅力になるんですよね。
個人的に大注目の俳優さんたち
今後は出番の減りそうな役の方もいらっしゃいますが、
第3話を終えた時点での私が感動した俳優さん3人について語らせていただきます。
ストーリーのあらすじにガッツリ触れてはいませんが、
ネタバレ少しありです。
今後最初から見る予定がある人はこの章は飛ばしてください。
犬飼大臣(本田博太郎さん)
失言多め、最悪なクズなのになんか憎めないという政治家っぽい人。
めちゃくちゃいそう。こういう政治家。
やってることも言ってることもめちゃくちゃで最低なのになぜか憎めない演技ってどうやってやるんだ…
わっしっづ!の言い方はアドリブなのでしょうか。
かなり耳に残るし腹が立つんだけど可愛さのようなものを感じます。
鷲津のことを最初から利用しているだけだったし人としても見ていなかったということは本人の口からハッキリと言われたのに
本当はもしかしたら鷲津のことを想う気持ちがあったのではないかと最後まで信用したくなるような愛らしさがありました。
今後そういう展開になる可能性もあるけど。というか犬飼は本当は良い人…であってほしいなぁ
鴨井大臣(片平なぎさ)
片平なぎさは2時間サスペンスドラマのイメージが強くて演技力があるか無いかで見たことはなかったのです。
火サスのようなドラマは分かりやすい演技が求められると思うので、感情の機微みたいなものを表現するタイプの作品に出ている片平さんを見るのはもしかしたら初めてなのかもしれない。(記憶は定かじゃない)
鴨井大臣は政治家の中で唯一の良い人です。
鷲津の息子のために優秀な先生のいる病院をわざわざ紹介してくれたり、セクハラパワハラされている女性を守ってくれたり、今のところ唯一の光の存在。
だからと言って押し付けがましく良い人でもない。
政治家らしい冷たさも感じるし、人当たりも決して良い方ではないし。
それがまた、多分大臣になるまでに色々な手は使ってきたんだろうけど、人の道に反するようなことはしない芯を持った人なのではないかと感じさせます。
だけど、だからこそ怪しいと思われる存在でもあるわけです。
Twitter見てても結構な人数が鴨井大臣を怪しんでる。
ただ、ほぼ全員悪人のようなドラマであるが故に、それでも鴨井さんに救いを求めたくなってしまいます。
この人だけはこのまま良い人であってくれ、味方であってくれと願ってしまう。
そういう意味では一番重要かつ一番俳優としての力を見せることが出来る役なのではないかと。
その役を片平さんは最高の演技で魅せてくれています。
顔が引き攣っているような、そうでもないような
自然なような不自然なような
感情が出ているような出ていないような
そんな絶妙な、ちょうど“あいだ”の表情が視聴者(主に私)を惹きつけています。
良い人であってくれと願いながらも
実は悪人だった鴨井大臣が追い詰められた時の片平なぎさの演技を見てみたい!!
鷲津 亨(草彅剛)
さすが草彅剛。見ている人をなぜか惹きつける演技。
ただ、彼の本気の演技というのは地上波のドラマではいつも抑えている気がするのです。
草彅剛の経歴から、テレビというものを完全に知り尽くしているのだろうし、地上波ドラマで求められていることと映画で求められていることの違いも熟知しているのでしょう。
映画の中でも、重厚な作品と大衆向けのエンタメ作品で演じ分けているようになんとなく見えます。
ただバラエティーでの草彅剛を見ていると、もしかしたらわざとではなく感覚でやってのけてしまっているのかもしれないですが…。
彼が凄いと思うのは『感情を押し殺している時』の表現。
感情を抑えている時って、その感情が強ければ強いほど、逆に表情にあまり出ずに死んだような顔になったりしませんか。
怒りすぎて脳がショートするような感じ。
だけど普通はドラマでそんな顔はしないわけです。もっと分かりやすく感情今抑えてます!ってやる人が多い。
本当は叫びたいほどの気持ちを持っているけどそれを抑えているとき、草彅剛の目は死んでしまう。
普通なら相手を殺したくなるような場面のすぐ後でも、鷲津は後輩に優しく微笑んだりする。ただその目は死んでいるんです。
個人的には感情を爆発させる場面より、抑えている場面の方がこの人は輝いている気がします。
爆発させる時ももちろん凄いのだけど、抑える時の演技は日本の俳優の中で個人的には一番。
演技が上手いというより、とっても深くて底が見えない。
ミッドナイトスワン以降、草彅剛の演技に魅せられてしまっています。
あれは凄いからみんな見たほうが良い。
今後の展開に大注目!期待大!!
既に最後まで面白いことが確定しているような内容なので、楽しめることは間違いない!!!
ただこのドラマ、主役の鷲津は最終的な復讐対象をまだ見つけられていない状況で
見てるこちらもこれが一体誰なのか全く予想ができないのです。
全員怪しい。
ドラマの放送後に #罠の戦争 を検索して
皆さんの感想や考察を見るのも楽しいですよ〜