ポケモンスカーレットやっとクリアいたしました!!
クリアというのがどこまでのことを言うのか微妙ですが、
学校最強大会までやりました。杭は抜いていません。
とても良かったので、語らせてください。
一応ネタバレのある項目にはネタバレありと書いてますが、
目次だけでも気づいてしまうものがあるかもしれないので、一切何も知りたくないという方はブラウザバックをお願いいたします。
ポケモンSVのオープンワールドについて
ポケモン初のオープンワールドということでその部分に一番の注目をされていましたが、
初のオープンワールドにしては最高と言っても良いのではないでしょうか。
もちろんブレワイなんかと比べたら、
オープンワールドの意味ある?とか
醍醐味潰しちゃってない?とか
グラフィック・パフォーマンスの問題とか
色々とあると思います。
しかし、ポケモンという作品での限界に挑戦したその意気込み
みたいなものを感じました。
ポケモンはそもそも大人もみんなやるけど、メインは子供のもの。
大人か子供かどちらかを対象から外さなければならない、という選択肢があったとしたら迷わず大人の方を外さなくてはならない作品だと思います。
その前提があると、『初のオープンワールド』が『本物のオープンワールド』では厳しいかなと思うんです。(いやSVも本物なんですが)
何をしてもいい、どこに行ってもいい、すぐにラスボスに挑める、メインの筋はあるけどどうしても寄り道したくなる要素
そういうオープンワールドの醍醐味は、例えば低学年の小学生には結構キツイんじゃないかな〜
もう少し歳が上の子でも、このSVで初めてオープンワールドをやる子も多いと思います。
発売直後、子供たちの間では「今回のポケモンってちょっと外れた道に行くとレベル50とか普通にいる」というような情報交換がされており、(実際に友人の子供に聞かれた)
オープンワールドなんて認識がそもそも無い。
今回のSVでオープンワールドとはこういうものだ、ということが子供たちの間で広まれば次はもっと自由に出しやすくなるんじゃないかなぁと思いました。
とはいえポケモンの今までのシステム上、完全な自由は難しいですよね…
アルセウスみたいなシステムならいけるけど。
ポケモンでブレワイのような自由さを出すのって、そもそものポケモンのシステム変えなきゃ無理なんじゃないかなとも思います。
そういう意味でもキッズ達のためにも
今くらいがちょうどいいのかもね
個人的には大満足です。
ポケモンSVは多様性が認められている世界 ※ネタバレあり
世界中の大人から子供まで愛されているポケモンが、この今の時代に合わせた(いや少し先を行った)こと本当に素晴らしいな…!って思いました。
何歳からでも学んで良い
今作は学校が舞台ですが、その学校には様々な人種・年齢の人がいます。
幅広い年齢層が同じ学校に通ってるってすごい。
だけどここで気になるのが、
イジメ問題が起きたとき一体大人の学生たちは何をやってたんだ???
ということですけどね笑
まぁ学生なのでサービス受ける側かもしれませんが、
気づいてやってくれ助けてやってくれ!!!
とは思ってしまう。
それに退学したイジメっ子はどこ行ったんだろう。
あと何年かしたらイジメっ子の方も救おう(カウンセリングに繋げよう)とかいう展開にもなるかもしれないですね。
ポケモントレーナー同士のバトルは“合意の上で”
確かに今までは、『目が合っただけで喧嘩売られて愛でてきたポケモン達がボコボコにやられることもある世界』だったわけで
いやそんな世界絶対住みたくないですよ笑
戦いたい人もいるし戦いたくない人もいる。
目を見て分かるわけないので、ちゃんと会話をしよう。ということですね。
これ今っぽいし、しかもゲームとしてもめちゃくちゃ助かる。いや今じゃないんよ…ってことよくあるもんなぁ
ポケモンバトル派が女性のネモ、ポケモン愛でる派が男性のペパー
ポケモンって『バトルを極めるも良し、可愛がるのも良し、図鑑を埋めるも良し』という楽しみ方の3択が
ゲーム内の言葉等から感じられるんですよね。(今作は授業で出たと思う)
その中の”バトル”と”可愛がる”、
昭和感覚の男女の役割としてはバトルは男の仕事、可愛がるのは女の仕事、というイメージになると思うのですが
ここが逆になってるんですよね。
しかもメンタルモンスターの鈍感王ネモに対して、繊細で優しいペパー。
性格も真逆でその上とても魅力的な2人。
個人的に本来好きなキャラはペパーなんだけど、ネモおもしろすぎて最終的にとても好きになりました。
いやあの子めちゃくちゃすぎる笑
オンライン上の付き合いでも深い絆は芽生える
スター団はボスの顔を見たことがなく、音声でのやり取りのみ。
それだけで『大切な宝物』にお互いなってるんですよね。
これ一昔前ならあり得ない表現だと思うんですよ。
もちろんオンラインで出来る絆を一昔前から知っている人はいて、マイナータイトルなら全然表現できることだと思うんですが
ポケモンという特大メジャータイトルで、顔も合わせたことない相手との友情があんなにしっかりと描かれているなんて。
すごく良い時代になったな〜と思いました。
オンラインでもオフラインでも友達はできるし、
オフラインに希望がないならオンラインで見つけるのも全然ありですよね。
ネットが無かった時代の子供達はいじめからの逃げ場所が少なかったわけで、
今みたいに、スター団みたいな方法で、宝物を見つけるのも最高だよなあ
ポケモンSVのBGMについて ※ネタバレあり
最高すぎました。
特にストーリー最後の展開にBGMが無ければここまで感動はしなかったかもしれない。
トビーフォックス作曲BGM
私はトビーフォックスが好きで、今回のポケモンSVには音楽担当としてガッツリ関わっていると発売前から話題になっていたので
とても楽しみにしていました。
トビーが参加してるなら絶対発売日に買うし絶対クリアするぞとワクワクしていて
ポケモンは発売日に買うってほどでもなかったんですけどすぐに買ったほどです。
そして現在クリアしてみての感想は
いや最高かよ、と。
ファンなのでやはり特別トビーの曲は気に入りましたが他の曲もとても良かったし
トビーが合わせにいったのか他の方々がトビーに合わせたのかは分かりませんが、
ちゃんと馴染んでましたね。
テラレイドバトル!BGM
これはもう、ザ・トビーフォックス。
ファンでなくとも公式情報が出る前からこれは完全にトビーの曲だなって思った人は多いのではないでしょうか。
個人的にレイドバトル系は飽きてしまう傾向にあるんですが、
今回はトビーの曲のおかげで毎回ノリノリで参加できました。
テラスタルの瞬間や、最後にモンスターボールを投げるアニメーションにとってもよく似合う。
自分がちゃんと主人公になれる曲。
戦闘!ゼロラボ BGM
テラスタルが生み出されるその場所で、テラレイドバトル曲のフレーズをエモくアレンジした曲が流れる。
Undertaleでも各キャラクターの繋がりや関係性を同じフレーズを使ってアレンジする形で表現したりしています。
テラレイドバトルでは、ポップで明るい雰囲気、そして主人公感に溢れた曲だったのが
ほぼ同じメロディーでこちらの曲は”強さ”や”切なさ”が感じられて、より感情が揺さぶられるようなものになっています。
しかも”古代”も”未来”も感じるんですこの曲。
これはトビーではなく編曲によるものかもしれないですが。
ループする時の繋ぎの部分、かっこいいし踊りたくなる
テーブルシティ・アカデミーBGM
これはプレイ中はトビーっぽいけど流石に違うだろ
と思っていましたが、TobyFoxのメルマガで『アカデミー』のベースを作曲したことを公開されていました。
当初はアカデミー内でのみ使用の予定だったそうですが、フィールドでも使われることに。(ただしフィールドで流れるものは他の作曲家さんが作ったものらしい)
あくまでベースのみということですが、ここまでガッツリ使われる曲を作るとはさすが凄い。
ただの日本のゲームのファンだったトビーが、個人でゲーム開発したことによりここまでの人になるなんて。
そしてこの日本で、トビーのような人が駆け上がれる環境にあるゲーム業界って素晴らしいなと思うのです。
トビー以外のお気に入り曲
2022.2.7現在では、どの曲がどの作曲家さんによるものか全ては明らかにされていません。
これから挙げる曲も公開されていませんが、早く知りたい!
スター団ボス戦BGM
めちゃくちゃかっこいい。とにかくかっこいい。
物語ラストの2曲がプレイヤーや主人公側の感情や思い出の曲だとしたら、
こちらは完全にスター団側の感情や境遇を表している曲だと思います。
最初の段階ではスター団=ヤンチャなことやってるダサいポーズの集団
なので笑、このかっこ良すぎるBGMが似合わなくて、この曲のおかげでダサいポーズも一周回ってかっこ良く感じてしまうくらいなんですが
途中からスター団のことを知っていくと、この曲が”スター団らしい”と感じるようになる。
アウトローな悪の組織風でもあり、でも曲の途中から一気に正義のヒーロー感が出てくるのが不思議で
プロの作曲家の人にどこがそう感じさせるのか解説欲しいなぁと思います。
スター団の境遇を知ると、この曲はとても切なく感じます。
こんなにノリノリな曲なのにね。
コライドン・ミライドン戦BGM
ポケモンで鳥肌立つと思わなかったし、泣きそうになるとは思わなかったよ!!!!
ここでまさかの我々が旅立った時から聞いていたあのメロディーを持ってくるなんて。
最初に聴いていたBGMをアレンジした曲を最後の最後に持ってくる。
しかもそれが、ずっと一緒に冒険をしてたコライドン・ミライドンが大活躍して泣かせにくるバトル。
このシナリオじゃないとハマらない音楽だと思うし、
このシステム(コライドン・ミライドンに乗って移動)じゃないと輝なかった方法。
最初からずっと一緒にいて、
フィールドを駆け回った数々の思い出が蘇ってきて本当にラストバトルに相応しい曲でした。
ストーリー自体ももちろん最高でしたが、確実にこのBGMがそれに協力していたと思います。
ストーリーとBGMが完全に一体化してました。
コライドン・ミライドン戦のあの展開について ※ネタバレあり
トビーフォックスが関わっているのは本当に音楽だけなの?
と思ってしまうあの仕掛け。
プレイヤー自らに気付かせるという、あの方法はポケモンでは異例ではないのでしょうか?(全作やってないので定かじゃない)
あれめっっちゃくちゃトビーフォックスっぽくないですか?
逆にこの最後の展開が決まっていて、それでトビーがこんなにもガッツリ作品に関わったのかもしれません。
最後までプレイしたらトビーフォックスが参加する意味が分かるというか。
まさかポケモンでこんなことをさせられるとは思っていなかったので、気づいた時には鳥肌が立ちました。
私はこういうの本当に大好きで、
アニメでもドラマでも小説でもなく、ゲームでないと体験できない感動だと思うのです。
私が自ら気づき自ら操作して”私が選んだ”と思わせる、というのはこれはゲームでしか体験できないこと。
分岐・エンドの種類がたくさんあって、本当に自分で選んで着地した結末に物語が流れていくというゲーム今ではたくさんありますが
物語が一本道なのにも関わらず”私が選んだ”と思わせる仕掛けがあると、私はもう感動しきってしまうんですよね。
これが出来る作り手の方々のことを本当に尊敬しますし、このような体験をさせてくれたことに感謝します。
最後に
このポケモンSVの中で、私は物語を鑑賞していたわけではなく、ちゃんと主人公として参加をしていました。
数々の思い出も出来たし、仲間や友達、先生たちの人間らしさにも触れました。
そして、ポケモン達との絆も育み、自分だけの宝物を見つけられた気がします。過去のポケモンとは比べ物にならないほどに。
ポケモンSVはそういうゲームでした。