市販品のヘアオイルも良いですが、
「効果は気に入っているけど香りが合わない……」
「とっても良い香りだけど、あっさりしすぎてて物足りない……」
など、自分に最適なオイルを見つけるのは大変だし
試すたびにお金もかかっちゃいますよね。
ヘアオイルは、エッセンシャルオイル(精油)と植物オイルを使って自宅でも簡単に作れてしまいます。
自分の好みや髪質に合わせて作れるうえ、コスパも抜群。
「本当に自分に合うオイルが欲しい」という方には、特におすすめです。
しかも作り方はとてもシンプル。
オイルと精油を混ぜるだけで、市販品に負けない使い心地のヘアオイルが完成します。
この記事では、目的別&髪質別のキャリアオイル選びのポイントから、精油のブレンド例、実際の配合レシピまでしっかり解説していきます。
髪質ごとのおすすめ配合例もまとめているので、
「自分にはどれが合うのか?」と迷っている方も、ぜひ参考にしてみてください。
手作りヘアオイルで、香りも仕上がりも、自分好みに整えていきましょう。
- 自分に合うヘアオイルを探しているけど、なかなか見つからない
- 市販のヘアオイルがベタついたり、肌に合わなかった経験がある
- 精油の香りでリラックスしながら髪のケアもしたい
- ナチュラル志向のヘアケアを始めたい
- 短時間・少ない材料で作れるヘアケアアイテムを探している

このページでは以下の内容(目次)を順に解説しています。
気になるところからチェックしてみてください。
手作りヘアオイルの基本
ヘアオイルとは?|髪を整え、うるおいとツヤを与えるオイルケア
ヘアオイルはその名の通り、髪に使うオイルのこと。
主に以下のような目的で使われます。
- 髪の保湿・乾燥予防
- 枝毛や切れ毛などのダメージケア
- ドライヤーやヘアアイロンの熱ダメージ軽減
- ツヤ感アップ、広がりやパサつきの抑制
- 髪に香りをまとわせるフレグランス効果
使い方は人によって様々で、お風呂あがりの濡れた髪に使うアウトバストリートメントとしても、
朝のスタイリング時に毛先のまとめ役としても使えます。
市販のヘアオイルには、シリコンや香料、防腐剤などが含まれているものも多く、
「肌につくと荒れやすい」「香りが強すぎる」といった人も。
その点、手作りのヘアオイルは天然のオイルと精油のみで作れるため、髪にも頭皮にもやさしいのが特徴です。
さらに、使うキャリアオイル(植物油)を選べば髪質に合わせたケアが可能。
乾燥しがちな髪には重ためのオイル、細くて柔らかい髪には軽めのオイルを使うなど、調整ができます。
つまりヘアオイルは、髪の保湿+スタイリング+香りづけの全部を兼ね備えた万能アイテム。
手作りならコスパもよく、自分にぴったりの一本を作れる楽しさもあります。
使い方の種類(使うタイミング)
ヘアオイルは、使うタイミングによって役割や選ぶオイルの種類が変わります。
目的に合わせて最適な使い方を選びましょう。
ドライヤー前(濡れた髪に使用)
タオルドライ後の髪にオイルをなじませると、熱から髪を守りながら保湿できます。
毛先中心に少量をなじませ、手ぐしで全体に広げてからドライヤーを。
しっとりまとまりやすくなり、乾燥・広がりの予防に。
保湿力が高く、ベタつきにくいオイル(例:ホホバ、アルガンなど)が向いています。
ドライヤー後(乾いた髪に使用)
乾いた髪に使うと、ツヤ感アップやパサつき抑え、うねり対策に◎。
毛先や表面の乾燥が気になる部分に、ほんの少しを手に取ってなじませます。
まとまりやすくなり、スタイルの持ちも良くなります。
軽め~中程度のテクスチャーのオイル(例:椿油、アルガンなど)がおすすめです。
スタイリング時(ヘアアイロン後・まとめ髪用)
仕上げのスタイリング時には、束感・濡れ感を演出する役割も。
ウェットな仕上がりを求めるなら、少し重めのオイルを多めに。
まとめ髪や毛先の動き出しにもぴったりです。
ツヤ感のある仕上がりを求めるなら、やや重めのオイル(例:アーモンド、あんず油など)が活躍します。
ヘアオイルの作り方|精油で香りと髪質ケアを両立


ヘアオイルは材料さえそろえば1ステップで作れるほど簡単です。
しかも自分の髪質や好みに合わせてオイルの種類・香りを調整できるのが、手作りならではの魅力。
まずは、基本の材料と分量からご紹介します。
材料(10mlボトル分)
- キャリアオイル:10ml(1種類でも複数ブレンドでもOK)
- 精油(エッセンシャルオイル):2〜3滴(濃度1〜1.5%)
- 遮光スポイト瓶またはドロッパーボトル(10ml)
- 竹串 or マドラー(混ぜる用)
- 精油(エッセンシャルオイル)は目的に応じて1〜2種類でブレンドしてOK。ブレンド例は後述します。
分量の目安
ボトル容量 | キャリアオイル | 精油の滴数(1%濃度) |
---|---|---|
10ml | 10ml | 約2滴 |
30ml | 30ml | 約6滴 |
50ml | 50ml | 約10滴 |
- 髪に使う場合は「濃度1%前後」が目安。香りが弱いと感じたら最大で1.5%程度までにとどめてください。
作り方の手順(10mlボトルの場合)
- ボトルにキャリアオイル10mlを入れます
- 精油を合計2〜3滴加えます(例:イランイラン1滴+ローズマリー1滴)
- 竹串またはマドラーで軽く混ぜます
- 蓋を閉め、冷暗所で1日置いて香りをなじませる
- 乾いた髪・タオルドライ後の髪・スタイリング前などに、適量を毛先中心になじませて使用します
- 作ったオイルは冷暗所に保管し、1ヶ月以内を目安に使い切るのがおすすめです。
- 精油(エッセンシャルオイル)の酸化やキャリアオイルの劣化を防ぐため、手が直接触れないスポイト式の容器が便利です。
まずはこれ!万能タイプの基本ヘアオイルレシピ(10ml)
材料(10ml分)
- ホホバオイル:5ml
- アルガンオイル:5ml
- ラベンダー精油:2滴
- フランキンセンス精油:1滴
ポイントと使用感
- ホホバ×アルガンのブレンドは、ベタつかずなじみやすく、ほとんどの髪質に合います。
- ラベンダーはリラックス効果と頭皮バランス調整に◎
- フランキンセンスは髪のハリ・ツヤをサポートし、香りも落ち着いた印象。
- 朝夜どちらでも使える香り設計で、シャンプー後の保湿にも、スタイリングのまとめ髪にもOK。
とりあえずこれを作っておけば、日常的に使えるオイルになります。
もう少しこだわって、自分に合うレシピを試したい方はこの先の章を参考にしてください。
キャリアオイルの選び方|髪質・目的別


よく使われるキャリアオイルと特徴
オイル名 | 特徴・質感 | 向いている髪質 | 適している使うタイミング |
---|---|---|---|
ホホバオイル | 軽めでなじみが良く、ベタつかない | 脂性肌・軟毛 | ドライヤー前、ドライヤー後 |
アルガンオイル | 抗酸化作用があり、ハリ・ツヤを与える | ダメージ毛・硬毛 | ドライヤー前、ドライヤー後、スタイリング時 |
スイートアーモンドオイル | 保湿力があり、やや重めの質感 | 乾燥毛 | ドライヤー後、スタイリング時 |
ココナッツオイル | 軽めでさらっとしつつ、しっかり保湿 | パサつきやすい髪 | ドライヤー前 |
椿油 | ツヤ感とまとまりを出しやすい重めのオイル | 剛毛・うねりやすい髪 | ドライヤー後、スタイリング時 |
あんず油 | 軽すぎず重すぎない中間の質感、香りも穏やか | 普通毛〜乾燥毛 | スタイリング時、ドライヤー後 |
アボカドオイル | 高保湿でコクがあり、栄養豊富 | パサつき・乾燥が気になる髪 | ドライヤー後 |
マカダミアナッツオイル | 酸化に強く、髪への浸透が早く柔らかく仕上がる | 加齢やダメージでごわつきが気になる髪 | スタイリング時、ドライヤー後 |
髪質別|おすすめキャリアオイル配合表(10ml分量換算)
髪質 | ホホバ | アルガン | アーモンド | ココナッツ | 椿 | アボカド | マカダミア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
乾燥・広がる | 2ml | 3ml | 2ml | – | 2ml | 1ml | – |
細くて絡まりやすい | 6ml | 2ml | – | 1ml | – | – | 1ml |
ダメージ・カラー毛 | 2ml | 5ml | – | – | – | 2ml | 1ml |
健康毛(メンテナンス用) | 4ml | 2ml | 2ml | – | – | 1ml | 1ml |
年齢によるうねり・パサつき | 3ml | 3ml | – | – | – | 2ml | 2ml |
- 「–」は未使用ですが、好みに応じて入れ替えてもOK。
- オイルの重さや香りが気になる場合は、ホホバオイルをベースにして軽さを調整すると使いやすいです。
エッセンシャルオイル(精油)の選び方|髪質に合うおすすめブレンド
髪や頭皮に使う精油は、香りの好みだけでなく、その作用や髪質との相性も大切なポイント。
「いい香りだけど、髪には重すぎる」「清涼感はあるけど乾燥が気になる」など、実は選び方ひとつで仕上がりが大きく変わります。
ここでは、髪への作用と香りの特徴ごとに、代表的な精油を一覧でまとめました。
香りの印象と合わせて、自分の髪質や目的に合った精油を探してみてください。
髪質別 × 目的別のヘアオイル精油ブレンド表(10ml換算)
髪質/目的 | 枝毛・乾燥ケア | 頭皮ケア | ツヤ出し&保護 | スタイリング用 | リラックス・夜用 |
---|---|---|---|---|---|
乾燥・広がる | ラベンダー2滴+イランイラン1滴 | ローズマリー2滴+ティートゥリー1滴 | イランイラン2滴+フランキンセンス1滴 | ゼラニウム1滴+パルマローザ1滴+フランキンセンス1滴 | マンダリン2滴+ベチバー1滴 |
細くて絡まりやすい | ラベンダー2滴+イランイラン1滴 | ローズマリー2滴+ティートゥリー1滴 | モミ(トドマツ)2滴+ラベンダー1滴 | ゼラニウム2滴+パルマローザ1滴 | マンダリン2滴+ベチバー1滴 |
ダメージ・カラー毛 | ラベンダー1滴+フランキンセンス2滴 | ローズマリー2滴+ティートゥリー1滴 | イランイラン1滴+フランキンセンス2滴 | ゼラニウム1滴+パルマローザ1滴+ラベンダー1滴 | マンダリン2滴+ベチバー1滴 |
健康毛(メンテナンス) | ラベンダー2滴+フランキンセンス1滴 | ローズマリー1滴+ティートゥリー2滴 | モミ(トドマツ)1滴+ラベンダー2滴 | ゼラニウム1滴+パルマローザ1滴+モミ1滴 | マンダリン2滴+ベチバー1滴 |
実際に使ってみた感想
私は敏感肌のため、夜に市販のヘアオイル(肌に使えない髪専用)を使うと付けた髪が顔にまとわりついた時に刺激を感じたりして、
翌朝おでこにブツブツが出来るのでたまにしか使いませんでした。
肌に良いものもあるんだろうけど、それを探すために毎回おでこブツブツになるのもな〜と思ってなかなか探す気になれず。
そんな時に精油にハマり、自分で作ってみると全く荒れない!!
それも当然といえば当然で、同じキャリアオイルと精油を使って美容オイルも作れるので(組み合わせによりますが)
自作ヘアオイルが顔に残っても問題ないどころか肌に良い。
なので、ヘアオイルを髪に使った後は、ハンドクリームのように手に伸ばしています。
そもそものコスパが良いのに、全く無駄もない。
基本はドライヤー後にオイルを塗るので、
眠る前に「ふあぁ〜〜〜〜ええ匂いや〜〜〜〜」となって癒やされるのも最高です。



私は毎回入れる精油の組み合わせを変えています。
ちなみに今は、パルマローザとイランイランです。
よくある質問Q&A
まとめ|自分に合う香りとケアで、髪も心も整えるヘアオイル習慣
手作りヘアオイルは、「自分の髪に本当に合うもの」を手軽に見つけられるアイテムです。
精油の力で香りによる癒しを楽しみつつ、キャリアオイルの栄養で髪のツヤ・まとまり・潤いを整える。
そしてなにより、肌に優しい処方だから顔や手についても安心。毎日気兼ねなく使えるのが嬉しいポイントです。
また、ブレンドを変えるだけで香りも使い心地も大きく変わるので、気分や季節に合わせて調整する楽しさも。
「市販のものだとピンとこない」「ベタつきや香りが気になる」「もっと気持ちよく使えるヘアケアが欲しい」
……そんな方こそ、ぜひ一度、手作りヘアオイルにチャレンジしてみてください。
きっと、自分の髪がもっと好きになる、そんな一本が見つかるはずです。
\あなたにぴったりのヘアオイルブレンド、見つけていきましょう!/
おすすめの材料一覧
必要な材料をご紹介します。
キャリアオイル
- 無印良品 ホホバオイル 200mL OAQ90A4A
- 無印良品 アルガンオイル(携帯用) 50mL OAQ98A4A
- 無印良品 スウィートアーモンドオイル 200ml
- PURA D’OR プラドール(473ml(16液量オンス))分留ココナッツオイル
- 【Amazon.co.jp 限定】大島椿 60mL 椿油100% ヘアオイル スタイリング剤 マルチオイル
- 柳屋本店 柳屋 あんず油60ML
- アプレ・ミディオイル AVD アボカドオイル 300ml 【天然100%・精製】
精油(香りと効果で選べる)
ここでは、各精油の作用や香りの特徴、向いている髪質を簡潔にまとめました。
「この香り気になるな」と思ったら、リンクから詳細もチェックしてみてください。
精油名 | 主な作用 | 香りの印象 | 向いている髪質 | リンク |
---|---|---|---|---|
ラベンダー | 頭皮ケア・リラックス | 柔らかく優しい | 全般 | 購入 |
ローズマリー・シネオール | 血行促進・ハリ | 清涼感あるハーブ調 | ダメージ毛・薄毛予防 | 購入 |
イランイラン | 保湿・ツヤ | 甘く濃厚 | 乾燥毛・ツヤ不足 | 購入 |
ティートゥリー | 頭皮のべたつき抑制・抗菌 | スッキリ清潔感 | 脂性・フケ | 購入 |
ゼラニウム | 皮脂バランス調整・香りづけ | 甘く華やかなフローラル | ごわつき・乾燥 | 購入 |
パルマローザ | 保湿・なめらかさ | ほのかに甘く爽やか | 広がり・乾燥毛 | 購入 |
マンダリン | 柔軟作用・気分のリセット | 甘くやさしい柑橘 | 頭皮が敏感・全般 | 購入 |
ベチバー | 頭皮ケア・保湿・香り持続 | 土っぽく深みのあるウッディ | 髪が細く乾燥しやすい | 購入 |
フランキンセンス | 抗酸化・ダメージ補修 | 神聖でウッディ | カラー毛・ハリ不足 | 購入 |
モミ(トドマツ) | 消臭・清涼感・安定感 | 森林浴のような澄んだ木の香り | 日中のリフレッシュ・夜のリラックス | 購入 |
ボトル

