デルタルーンのチャプター3・4をプレイし終えたので、考察を取り急ぎここに残しておきます。
重大なネタバレが含まれていますので、チャプター3・4を未プレイの人はこれ以上画面をスクロールせずに、戻ってください。
通常ルート以外のことをまだ知りたくない方も引き返した方が良さそうです。
ではここからはネタバレありの内容になります。
裏ボスはまだ倒していないですし、細かいところは見れていません。
主なストーリー(+Aルート)のみの内容となります。
そのため、また新しい発見があったら書き足したり、何か思い出したら修正したりをするかもしれません。
騎士とクリスの話
アズゴアの過去と目的
キャロルは闇の世界のことを知っていて、何か目的を持って動いているのは高い確率で確定かな。
更にアズゴアも闇の世界を知っていて、キャロルだけでなくホリデー家と親密そう。
キャロルとアズゴアの目的が同じなのかは分からないが、表向きには協力関係にある可能性も高い。
アズゴアの独り言
アズゴアの独り言:トイレ
ラー ララー…
いやあ そうじをすると おなかがへるなあ!
キッチンに なにか おやつが あるかな…?
…いやいや。
いまは やすんでいる ばあいじゃない。
これまで いじょうに…
しゅうちゅうしなければ。
こんどこそ
けっちゃくを つける。
…もういちど さがそう。
アズゴアの独り言:キャロルの部屋
あとすこし… そうだね?
こんどこそ…
トリィも わかってくれる。
…ほんとうは なにが あったのかを。
…わたしは ただ…
みんなを まもりたかった だけだということを。
そして こんどこそ しんじてもらわなければ。
…トリィだけじゃない。
みんなに。
そうすれば…
また みんなで しあわせな かぞくに
もどれる。
…
ほんとうに きれいだ…
この ブラックシャードは。

アズゴアの独り言に関する考察
アズゴアの独り言で判明したのは、彼は何かを探しているらしい。
そして警察を免職処分になったりトリエルに呆れられたのはおそらくその件で何かをやらかしたからで、アズゴアによると、他のみんなが勘違い(もしくは信じてもらえなかった)しているだけで、自身はみんなを守るために正しいことをしていた…らしい。
「ブラックシャード」という言葉が出てきているので、闇の世界が関係することなのだと思います。
アズゴアは闇の世界を知っており、行ったことがある可能性もある。
「こんどこそ しんじてもらわなければ」というのは闇の世界の存在自体なのか、それとも闇の世界で起こったことなのか。
アンダーテールの時と同じように、みんなを守るために何かを犠牲にして、それがトリエルは許せなかったのかもしれません。

トリエルに愛想を尽かされたという部分だけで言えば、アズゴアとキャロルがコソコソと親しくしていたのを勘違いした可能性もあるかなと思うw
キャロル・アズゴア・アルビン
「キャロルとアズゴアは闇の世界のことを知っている(もしくは行ったことがある)」と仮定して、
そうするとアルビンも知っているのではないか、と思います。
シェルターにはデジタルロックがかかっていて、モミの木のマーク、警察バッチのマーク、デルタルーンのマークがありました。
アンダインがシェルターに連れ込まれた後のことなので、このマークが人物や職業を表しているのなら警察バッチはアンダインのことだと思っていましたが、
これは過去のアズゴアのことなのではないでしょうか。
チャプター4のホリデー家での出来事を考えると、アンダインよりも、キャロル・アズゴア・アルビンの3人を指している方が自然な気がします。



咆哮の騎士と対峙したときのアンダイン、何も知らなそうだったし……
もしかしたらマークは職業を表していて、歴代のその職業の人がシェルターを管理しているということなのかもしれませんが、
どちらにしてもアンダインには現時点では引き継がれていなさそうだし、ストーリーに関係する時点の管理者はこの3人なのではないでしょうか。
闇の世界に行ったのはクリスたちが初めてではなく、過去にこの3人も闇の世界に接していて、その時に何かあった結果、アズゴアが免職処分になり家族とも離れることになったのかな。
アズゴアはホリデー家の使用人として稼いで生活ができているようで、キャロルは良い人だとアズゴアは言ってましたが、
それは本当は何が起きたかをキャロルは知っていて、だから生活ができるように雇ってくれたんじゃないかなーと。



でもアズゴアは、ホリデー家で何かを探しているような気がします。その場合、キャロルとは表向きの協力関係で、別の目的で動いている(裏切っている)可能性もあるけど……
ディセは行方不明になっている可能性が高いと思うので(スパムトンステークス情報)、キャロルは毒親というよりもノエルのことが心配で過保護になりすぎているのかもしれないなと思います。
キャロルが悪人のように見せているのはミスリードなんじゃないかなぁ。
咆哮の騎士は誰なのか
ここで騎士の話。
咆哮の騎士は現時点ではホリデー家の人間説が濃厚です。
キャロルかディセがそうなのではないか、と思われています。私もその説は可能性が高いと思いました。
更にアズゴアが「ほんとうに きれいだ… この ブラックシャードは。」という発言をしているので、
キャロル・アズゴア・アルビンが協力関係だとしたら、咆哮の騎士側かもしれません。
騎士はライトナーであれば誰でもなれるので(「騎士」という呼び名が闇の世界を作った人という意味であれば、クリスとスージィもそれにあたる)、3人とも騎士である可能性も。
教室、としょんか、教会1つめの泉は誰が作ったか描写されていません。
この3つは3人のうちの誰かが作ったのかもしれません。
クリスの立ち位置
スージィが泉を作った目的は明確ですが、クリスが家で泉を作った理由は分からず、
クリスは誰かから電話で指示を受けたりしています。
その電話の相手は、スージィにギターを持たせることを嫌がっており、クリスはシェルターのパスワードを見られないようにしています。
電話の相手を終えた後にキャロルが帰宅したので、電話の相手はキャロルが濃厚。



これはミスリードの可能性も高いかなーと思ったりはする。ガスター説、騎士説、ディセ説もあります。
そうなると、クリスはキャロル側に協力していることになります。
キャロルに協力しているのか、父アズゴアに協力しているのか、それともただプレイヤーにそれを見せないように動いているのかは分かりませんが、
プレイヤーの分からないところで誰かと接点を持っているようです。
この後クリスの操作権限がプレイヤーの私に戻ってきて、電話をかけようとしてみた時に、携帯電話に入っていた連絡先が全て消されていました。
これは、クリスがプレイヤーに気づかれないように消したのだと思われます。





今回はトリエルの番号まで消されていました……
敵対する人たちの正義
騎士は敵で、キャロルは悪、だからクリスも敵側……
となるんですけど、なるんですけど、本当にそうなのか、私は自信がなくなってきています。
Aルートだと、プレイヤーがいない本来のクリスは友達想いで普通に良いヤツです。
プレイヤーにめちゃくちゃにされるクリスが心底可哀想。
わざわざプレイヤーに見つからないようにノエルに謝罪に出向いたり、バードリーを病院に運んだり、
当初プレイしていて思い描いていたクリス像とは違って行動力もあります。



チャプター1・2時点のクリス像なら、行動できずに一人部屋で落ち込むだけ…というイメージでした。
クリスがやっていることは「キャロルに命令されたから動いている」とも思えません。
もしかしたら最初は「ホームタウンではなれないヒーローに闇の世界ではなれる気持ち良さ」を味わっていたのかもしれませんが、
今ではちゃんと自分で考えて動いているように思えます。
そしてアズゴアも「みんなを守るために」動いているし、そういう人だと知っています。
そのアズゴアが良い人だと言っているキャロルもそんなに悪人だとは思えない。
プレイヤーとスージィとラルセイがやっていることと、騎士側がやっていること、本当はどちらが正しいのか分かりませんし、みんなが自分が信じている正義のために動いているのではないかと思うのです。
第二の勇者「胸に希望を刻みし娘」
キャロルやアズゴアやクリスは何かコソコソしているし、プレイヤーはプレイヤーでみんなを疑ってるし、他の誰より純粋に世界を救いたいと思っている勇者、スージィ。
スージィは本当の意味での真の勇者だけど、果たして預言に出てくる「第二の勇者」の「娘」なのか。
預言を知っていたラルセイでさえ、スージィが勇者だと信じて疑わない様子ですが、
スージィは預言には出てこない部外者、という説があります。



現時点では主に海外で盛り上がっている考察なんですが、めちゃくちゃ信憑性がありそうで、私も支持しています。ここではその有名な考察から派生させて色々考えていきます。
チャプター4で登場した預言では、一人目の勇者としてクリス(というか器)、二人目の勇者として「胸に希望を刻みし娘」の絵が映されます。
この二人目の勇者の預言を見て、スージィは「自分だ」と喜んでいますが、これは勘違いかもしれません。
- 伝説では「彼らだけが 闇の泉を 封じることができる」と言われているのに、スージィが一緒にいるのに封印はできない。
- スージィは預言のガラスを壊して抗おうとしている。
- クリスとラルセイははっきりとした描写で預言に書かれているが、娘は曖昧。
- 娘が斧を持っていない。
この辺りが根拠になりますが……
これもあるけど、私としては単純にストーリーの流れとしてスージィは預言から逸脱する(できる)であろう存在だと思うので、
この説はすんなり馴染みました。
スージィ自身は気づいていないですが、彼女はたまたま紛れ込んでしまった、預言とは関係がないからこそ、悲劇的な結末を変えられるんじゃないでしょうか。



クリスと課題のペアを組むことになったのもクリスの遅刻のせいなので、たまたまなのか、それともクリスは全て知った上で勇者を入れ替えたのか……
LOVEの真の意味を知る娘=ノエル説
更に、預言では続けて「娘は愛の 真の意味を知る」とあります。


スージィ以外の女の子なら、ノエルがいます。
更にノエルが愛の真の意味を知ることになるルートがあります。
AルートでのノエルはLOVEの本当の意味を知っているはずです。
アンダーテールの世界において、Lv(レベル)はLOVEという意味だと説明されますが、本当は暴力レベル(LEVEL Of VIOLENCE)の意味だと最後に知らされます。
預言通りにノエルは強くなって、LOVEの本当の意味である暴力レベルを上げていることになります。
ノエルのレベルを上げさせたのはクリスではなくプレイヤーなので(クリスは本気で嫌がっていた)、預言でクリスのことを器として表現していたのも、預言がプレイヤーありきだということを表している気がします。
だとしたらこの預言の娘はノエルだということになりますが……
スージィもノエルも預言の娘?
しかしこの考えだと、預言通りに進んでいるのはAルートということになります。
でもそれだとちょっと矛盾が出てきてしまう気が。
Aルートの中で、預言を知っているラルセイが、本来あったはずの観覧車のシーンが無いことに驚いているからです。
通常のルートだとそういうことはないので、Aルートは全てが預言通りになっていないはずです。
それくらいの違いなら特に問題ないようには思うんですが、この描写があるのにAが預言通りとはあまり思えない。
それならやっぱりスージィが預言の娘?
いや、どっちも預言の娘か???
この曖昧に書かれている預言は、ダブルミーニングなのかもしれません。
通常ルートで進めば預言の娘はスージィとなるし、Aルートで進めば預言の娘はノエルになる。
「愛の真の意味を知る」のイラストは人間の魂、プレイヤーを描いているようにも見えます。
今後の展開でスージィの操作をプレイヤーが出来るようになれば、預言通りと言えると思います。
通常ルートでのみスージィに乗り移る展開になったら、「二人ともが預言の娘」であるということかもしれません。



その時点で確定するわけではないけど……どちらかが間違っている可能性は残る。
エンディングは一つ?トビーの真意とメタ構造
エンディングは一種類しかないとトビーフォックス自身が言っていますがそれは一体どういうことなのか……
トビーのエンディングに関する発言ソース:
デルタルーン公式サイト FAQ:https://deltarune.jp/help/
① エンドは1つ:視点が変われば見方が変わる
Aルートが存在していて現時点でも通常ルートの展開との差が大きく出てきているのにも関わらず、結末が同じになることには違和感があります。
じゃあ一体どういうことなのか、というのが先ほど触れた「預言の娘は誰なのか」というのとも深く関係している気がします。
通常ルートはスージィが娘でAルートはノエルが娘のダブルミーニングだった場合、
同じエンディングを見ても全く違う捉え方になる可能性があります。
それ以外でもAルートはクリスに対して持つ感情が全く違ってくるので、
例えば通常ルートでは敵対している騎士側の味方をしたくなってくるかもしれません。
それだと、騎士が負けるとバッドエンドと思ってしまうでしょう。
同じエンディングでも視点が変わると全く違う感情を持つ、というような最後になるんじゃないかと予想してます。



通常ルートかAルートかだけではなく、プレイヤーの見たイベントによっても捉え方が違ってくると面白いよね。
② 実はエンドは複数
二つ目はトビーフォックスが嘘をついている可能性です。
嘘をついていると言うと言い方が悪いですが、
今回のデルタルーンはゲームがゲーム内だけで収まってません。
まだ完結していないにも関わらず、SNSでガスターらしき人が喋ったり、スパムトンステークスに考察ヒントが隠されていたり、
ゲームがこちら側の現実にはみ出してきています。
それならば、トビーが「エンディングは一つ」と言ったのもゲームの一部の可能性があるんじゃないかと思います。
作者はエンディングを一つしか用意していない。にも関わらず、プレイヤーと勇者達のケツイの強さでそこから外れてハッピーエンドを迎える…というような。
「預言」は作者が作ったゲームの内容で、そこから外れるのは作者は想定していないこと
という設定なのかも。
「ラルセイは預言を全て知っているから、観覧車のシーンがあることを知っている」
と言うと、預言ってそんなことまで書いてるの?となるけど、
「預言はゲームの内容であり、ラルセイはそれを知っているからスージィ視点に切り替わらなかったことに驚いている」
としたら、めっちゃ納得する。
「預言」は実際はゲームのストーリーだけど、それはゲームだと気づいていないキャラクターからしたら「未来の預言」でしかないってことかなと。



ラルセイはゲームだってことを知ってる可能性はあるが。
ただ、トビーの発言もゲームの一部ということになってくると、
トビーとガスターの関係性まで考察する人が出てきそうです笑
それはトビーのこれからの活動にとって結構しんどいことだと思うので、
普通に考えたら一つ目の予想の方が可能性高いかな。
預言の悲しい結末
預言の悲しい結末をスージィは知ってしまいましたが、プレイヤーには見せてもらえませんでした。
スージィがそれを変えたいと思っているということは、大事に想っている仲間に関することなのかなと思います。
スージィを含め3人の死、という可能性もありますが、
私はダークナーがいなくなったり闇の世界が消滅したりするのかなと思いました。



例えばスージィの死が預言で描かれていたら、ラルセイはそれを知りながら死への道を導いたことになり、スージィに対しての罪悪感の描写がこれまでにたくさん出てくる気がする。
ただしクリスに関しては、ただの器でありプレイヤーは生き続けるという認識かもしれないので分からない。
ラルセイはどちらにしても自分たちがいなくなることを分かっているから、「ダークナーは重要な存在ではない」「ただの物」ということをクリスとスージィに伝え続けていたのかなと思いました。
そして、キャロル達はダークナーが犠牲になることは構わないと思っていて、そこはぶつかることになるのかなーと。
大人だから、スージィのように「預言を変える」と夢を見るよりも、現実的に「預言は変えられないから自分たち(ライトナー)を守る」と考えるでしょうし。
アズゴアはアンダーテールでも、人間を犠牲にしてモンスター達を守ろうとしていたので
今回もそういった思考で動いてる可能性。
ラスボス的存在は私(プレイヤー)
現時点で、最大の悪はプレイヤーだとしか思えません……
Aルートと結末が同じなら、最後にクリスとプレイヤーは戦うことにならないか……?
対立したいとは思っていませんが、例えばカゴの中に閉じ込められたままにされそうになったら、私はデルタルーンの世界を何も見れないわけですからゲームしている意味がありません。
その時には私は、例えそれがAルートでなくても、クリスと明確に対立してクリスの中に入ろうとすると思います。
もうこの時点で私たちプレイヤーは悪でしかないような気がします。
クリスにとっての大切な人生を、私が操作してクリスの意に沿わない言動もとってしまうのですから。
ゲームとして。遊びで。
こんな最低な酷いヤツが、クリスから離れてハートの登場人物として存在するなら、
そいつは間違いなく最後のボスじゃん。巨悪じゃん。
アズゴアが怪しいとか、サンズにショックを受けたとか、トリエルが毒親だとか
何を言うとんねんって話だよね。
プレイヤーの私だってそこに登場している限りは同列に語られるべきで、プレイヤー以上に酷いヤツは存在してないよ……
クリスは私にシェルターのパスワードを見せないようにしています。
私があの扉に入ると困るようです。
そしてこれはなんとなくなんですけど、クリス(キャロルも?)が正しい気がします。
私が全てのパスワードを知って、扉の中に入れるようになったら……
それがもしこの世界に悪影響を与えてしまうと分かっていても、自分を止めることができないですもん。
あの世界からどっか行けよ自分……



ごめんな。続きやっちゃうから、なるべくクリスとクリスの大事な人たちを幸せに出来るようがんばるよ。
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