『デイヴ・ザ・ダイバー』は、昼はダイバーとして海に潜り、夜は寿司屋を切り盛りするという、ちょっと風変わりなゲームです。
Switchのダウンロードランキングとかで何度もキービジュアルは目にしていたのですが、正直その時点では「自分向きじゃないかな」と思っていました。
でも実際に触れてみたら…見事にハマりました。
ニヤっとする演出やなぜかぽっちゃりオジサン(ダイバー)を主人公にするという独特のセンス。
小ネタが多いバカゲー好きな私のツボを押さえてきました。
この記事では、そんな私の体験を通してこのゲームの魅力を語っていきます。

今更プレイ中でございます。
『デイヴ・ザ・ダイバー』ってどんなゲーム?
『デイヴ・ザ・ダイバー(DAVE THE DIVER)』は、昼は海に潜って魚を捕り、夜は寿司屋でその魚をさばくという、かなり異色の生活サイクルを体験できるアクションアドベンチャー&経営シミュレーションゲームです。
開発は韓国のゲームスタジオ「MINTROCKET」、販売はネクソン傘下の「NEXON Korea」。
2023年6月28日にSteamで正式リリースされ、その後Nintendo Switch版が同年10月26日に登場し、より幅広いユーザーに広まりました。
2024年にはPS4・PS5版もリリースされています。
ドット絵の美しさとコミカルな演出が話題になり、インディーゲーム界隈で大きな注目を集めました。
プレイヤーは主人公・ぽっちゃりダイバーのデイブとなって、昼は海に潜って魚を捕まえたり資源を探したりし、夜は寿司屋のスタッフとして経営に携わります。
探索と経営、アクションとシミュレーションといったジャンルの違うゲーム性がひとつの作品に詰まっているのが最大の特徴です。
さらに、豊富なミニゲームや細かい演出、味のあるキャラクターたちがスパイスになっていて、ただの「変わり種」では済まされない完成度を誇っています。
キービジュアルから想像つかないグラフィック


まずプレイを始めてすぐに驚いたのはグラフィックの美しさです。
キービジュアルでそれが伝わってないのが非常にもったいない。
バカゲー風の雰囲気に反して、海の中の描写がすごく綺麗で、お昼の光の差し込み方や夜のネオン、雨の表現など、どれもうっとりしてしまいます。
このゲームでは、オブジェクトにドット絵が使われていて、それが美しくて可愛らしい。
しかも、ゲーム中に入るドット絵のムービー演出も秀逸。


内容は完全にバカゲーっぽいノリで、同じところで流れるムービーでも無駄に複数パターン用意されているところとかが、ゲームへの愛や、おもろいノリへの追求が凄まじいです。
それなのに、ドット絵のグラフィックは「スゲェ……」となるような美しさで、そのギャップにやられてしまいます。



こういう謎のこだわりを見ると、そのゲームの開発者さんたちがゲームに情熱を注いでいることが分かって、ゲーム自体が愛おしく感じる。
主人公はぽっちゃりオジサン(優秀ダイバー)
こんなに綺麗なグラフィックなら、可愛い女の子を出したくなるじゃないですか。
女の私でも、ここはやっぱり美少女がほしいところですよ。
なのに、主人公はおじさん。
しかもぽっちゃり体型。なのに腕の良いダイバー。
なんで????なんでそうなった????
の連続のキャラ設定。
そして登場人物の主要キャラクターも基本みんなおじさん。
ファンキーなおじさんや、オタクなおじさん、変なおじさん…見渡す限りのおじさんおじさんおじさん……
おじさんフェスティバル。
ねぇ、なんで????なんでそうなったの????そこに至るまでどういう会議やったの????
と思いつつも、それが良いんだ。
それがこのゲームの世界観を作っているし、おもろいノリのおもろゲージを高めている。



「なんでそうなったんやwww」とこっちがイジっても大丈夫そうなゲームの世界観で助かる。
それにドット絵が美しいからおじさんがみんな可愛いのです。
主人公のデイブなんてかわいくてたまらんよ。


昼と夜で全く違うゲーム性なのに連続性がある奇跡
昼間は海に潜って魚を捕り、夜はその魚で寿司屋を営業。
どちらか片方だけでも成り立つゲーム性なのに、両方を繰り返すことで飽きないサイクルが生まれています。
昼はゆったりした探索、夜はスピーディーなオペレーション。
この落差が中毒性になっていて、「明日のダイビング楽しみだなぁ」「今夜も寿司屋忙しくなりそうだな」なんて考えてる自分がいました。



どっちをやっている時も楽しくて、どっちをやっている時も次が楽しみになる。
ダイビングが“準備”、寿司屋が“成果の還元”のような構造になっていて、
「昼の頑張りを夜に活かす」サイクルが綺麗にできているのが本当に気持ちいいです。



だからせっかく苦労して獲った魚を無駄にしてしまった夜の悔しさったらない……


とにかくミニゲームやサブイベが豊富で飽きさせない
お茶を注ぐ、ビールを注ぐ、魚を捕まえる、スマホでゲームする……
ゲームの中に小さなミニゲームが大量に仕込まれていて、「慣れてきた」と思う頃には次の新要素が登場します。
単純な作業ゲーにならず、常に新しい刺激があるからこそ、次は何が出てくるか展開が読めず、「もっとやりたい」と進めたくなってきます。
今現在ストーリーを最後までプレイできてはいませんが、おそらくはメインストーリーも感動的だったり深かったりするものではないと思うので、
ストーリーの続きが知りたいという気持ちにはならないものの、それでも海に潜って寿司屋で働いてのルーティーンだけじゃなく次に進もうと思えるのは
このどんどん追加される新要素を知りたいからです。



今一番気になるのはスマホのチャームはいつ新しいものが手に入るのか。


海中では、メインストーリーとは別にサブイベントも頻繁に唐突に発生します。
今日はサメをたくさん仕入れよう、と予定を立てていても急にサブイベが発生して、気になってそっちをやっちゃう…みたいなゲームとして楽しい範囲の”予定外”が起きるので、
じゃあサメ獲るのは翌日にしよう……(忘れてしまうから翌日までゲームを続けよう……)
の繰り返しが起きて、
いつの間にか深夜になっていたこともしばしば。
最後に
『デイヴ・ザ・ダイバー』は、パッと見では“ちょっと変わったゲーム”に見えるかもしれません。でも実際に触れてみると、システムの練度、演出のユーモア、キャラの妙な味、どれも想像以上にしっかり作られています。
ただし、やっぱり“ちょっと変わったゲーム”ではあります。
ゲームプレイ自体はライトに遊べるけど、細かいこだわりやネタ要素がしっかり詰め込まれていて、遊んでいるうちにどんどん愛着が湧いてくる。
バカゲーっぽく見えて、(いやバカゲー要素はあるけども)実はとても丁寧に作られていて、クセになります。
「たくさんの要素を詰め込んだのにごちゃごちゃせず、一貫性があり、ちゃんとゲームとして面白い」って、なかなかにすごいことです。
ちょっとした合間のゲームを探している人にも、長くじっくり遊びたい人にも、どちらにもおすすめできる作品だと思います。
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